補聴器の値段はどれくらい?
補聴器の値段はいくら?
当店で取り扱っている補聴器の値段は29,000円〜1,360,000円まであります。
補聴器の値段は搭載されている機能や形状によって前後しますが、細かな調整ができる高機能なものは値段が高くなる傾向にあります。
補聴器の値段の相場、よく売れている価格帯
補聴器は値段の幅がとても広い買い物です。最初はどれくらいの値段の補聴器を購入すればいいか迷ってしまいますし、予算を考えることも難しいと思います。
本記事では、一般的な補聴器のお値段の相場とよく売れている価格帯をご紹介します。
補聴器の購入価格は片耳10万円~30万円が最多
補聴器ユーザー224人を対象にした2022年のアンケート調査によると、補聴器購入者の1台(片耳分)当たりの価格は「10万円から30万円」だった方が、全体の約67%をしめていました。
なお当店のお客様でも2023年一年間の補聴器購入者の1台(片耳分)当たりの価格で見ると「10万円から30万円」だった方が、全体の約63%でした。
これらのデータはどちらも通販のデータがのぞかれています。店頭にて補聴器専門家からのアドバイスや補聴器の音質調整サービスなどを受けた場合になります。
- 世の中には数千円〜3万円程度で販売されているものもありますが、その多くが補聴器ではなく「集音器」や「助聴器」です。補聴器とは厚生労働省の認可を受けており、一人一人の聴力を検査して、聴力に合わせて音質を調整するものをいいます。これに当てはまらないものは「補聴器」を名乗れず、格安品として流通しています。
- 詳しくはこちらをご覧ください。
- 高い補聴器と安い補聴器、値段の違いとは?
耳は二つあるから補聴器は両耳、実際の値段は14万~51万円?
上で紹介した平均価格のデータは補聴器一台、つまり片耳分の購入価格です。
人間には耳が二つあり、左右の耳の聴力が同じくらいだった場合、高性能な補聴器を片耳に使うより、予算を半分に分けて両耳に補聴器を使った方がよく聞こえます。
両耳に補聴器を使っている人の割合はアンケートによって異なりますが、40~70%ほどです。
両耳同時に購入することを考慮すると、実際の平均的な購入価格は14万~51万円になりそうです。
私たち大塚補聴器では、お客様には「同じご予算なら高級品を片耳だけに買うよりも、最初から中級品を両耳に使う方がよく聞こえます」とお伝えしています。その結果、業界平均よりも高い両耳装用率になっており71%でした。
なお左右の耳の聴力に違いがあり、どちらか一方だけが聞こえにくい場合は、補聴器を片耳だけに使った方が良いケースもあります。耳の状態によって変わりますので、補聴器の3か月無料貸し出しをご活用ください。
補聴器の値段の内訳
補聴器の価格は、とても幅広いものです。補聴器の価格は大きく分けると、【①補聴器本体の価値】と【②補聴器の専門家による技術料】とで構成されています。
補聴器の値段は、機能と比例する
補聴器の値段の違いは、補聴器の性能や内部で使用している部品の違いによって生じています。高性能なもの、たとえば雑音を自動で抑制したり、言葉をハッキリさせる補助機能が強力なモデルほど、値段は高くなるのが一般的です。
なお性能が値段に影響する一方、サイズ・形状によって値段が大きく変わることはありません。目立たない補聴器をご希望であれば小型モデル、もしくは耳あな型の補聴器のオーダーメイド・モデルをお選びいただく方がお得です。
補聴器の値段には技術料などが含まれている
補聴器は、利用者様ひとりひとりの聴力を調べて、耳の穴の形状に合わせて耳せんを用意して、お客様に合うように音質を調整して、はじめてよく聞こえるようになるカスタマイズ商品です。
補聴器は適切なカスタマイズを行って初めてよく聴こえることから、料金には最初から下記サービスの技術料が含まれています。
・聴力測定
・耳の穴のサイズに合わせた耳せんの選定
・耳の穴の形に合わせたオーダーメイド耳せんの制作(必要な場合)
・よく聴こえるための基本的な音質の調整
・うるさくならないための最大音量の設定
・言葉をよりハッキリさせるための話声強調機能の設定
・お客様の聴力、耳のカタチ、ご要望を元に、メーカーごとに異なる音質や機能を踏まえた最適な器種のご提案。(補聴器メーカーの直営店は自社製品しか取り扱わないため、本サービスがありません)
・購入後のアフターフォロー(聴力変化による音質の再調整、補聴器のクリーニングなど)
補聴器の調整について、詳しくは下記の記事をご覧ください。
補聴器の調整って重要?調整回数や料金を解説!
実耳測定による補聴器の調整【鼓膜面の音圧に合わせたフィッティング】
形状別のよく売れている値段の補聴器
耳あな型補聴器の商品例・参考価格
- 外から見えない補聴器がいい方
- 耳の穴が小さい方
- アクティブに活動される方
((片耳、両耳とも充電器込み価格))
- カッコイイ補聴器がいい方
- 取り扱いが簡単な補聴器がいい方
- 充電式の耳穴型がいい方
耳かけ型補聴器の商品例・参考価格
((片耳、両耳とも充電器込み価格))
- スタイリッシュなデザインにこだわりたい方
- 騒がしい場所での聞き取りを改善したい方
- 補聴器を使うと自分の声に違和感を感じる方
(非課税)
- 多くの人に利用されているメーカーが安心な方
- 重い難聴の方
- Bluetoothで様々な機器と接続したい方
参考:ポケット型補聴器の値段と機能
(非課税)
- しっかりとした音量感が欲しい方
- アナログ式の補聴器を使ってきた方
【監修】
補聴器専門店プロショップ大塚を運営する株式会社大塚の代表取締役。認定補聴器技能者、医療機器販売管理者。
たくさんの難聴の方々に、もっとも確実によく聞こえる方法をご提供することが私たちのミッションです。
監修においては、学術論文もしくは補聴器メーカーのホワイトペーパーなどを元にしたエビデンスのある情報発信を心がけています。
なお古いページについては執筆当時の聴覚医学や補聴工学を参考に記載しております。科学の進歩によって、現在は当てはまらない情報になっている可能性があります。
※耳の病気・ケガ・治療、言語獲得期の小児難聴や人工内耳については、まず医療機関へご相談下さい。