補聴器の種類、見た目とサイズがわかる画像つき
補聴器には色々な種類があります。メーカーによって、デザインやカラーが異なります。この記事では、耳あな型・耳かけ型の補聴器について、装着した画像つきで紹介します。
耳あな型補聴器の種類を画像で比較!
・IIC(極小サイズ)
外から着けていることがまったく見えません。1円玉より小さく耳の奥、鼓膜の近くまで入ります。軽度~中等度難聴に対応します。
・CIC(小さいサイズ)
IICと同じく耳の奥深くに入るので、顔の横や後ろから見てもほとんど気づかれません。1円玉と同じくらいのサイズです。形状は小さいですが、高度難聴まで対応できます。
・カナルサイズ(標準)
最も普及している定番サイズ。指先の動きの関係でIIC、CICサイズの取り扱いが難しかった方にもお使いいただけます。カナル以上のサイズからは、追加でさまざまな機能がつけられます。
・ハーフシェル(少し大きいサイズ)
カナルよりも見た目がやや大きくなります。外から見えますが取り扱いが最も簡単で、高機能です。軽度から高度難聴まで幅も広くなります。耳穴の入り口にフィットするので安定感があり取り扱いやすいサイズです。
・フルシェル(大きいサイズ)
最も大きなサイズの耳あな型です。耳を広く密閉することで着けていて外れる心配が無く、安定感が得られます。高度難聴・重度難聴まで対応できます。
1)IIC(極小サイズ)
外から着けていることがまったく見えません。1円玉より小さく耳の奥、鼓膜の近くまで入ります。軽度~中等度難聴に対応します。
2)CIC(小さいサイズ)
IICと同じく耳の奥深くに入るので、顔の横や後ろから見てもほとんど気づかれません。1円玉と同じくらいのサイズです。形状は小さいですが、高度難聴まで対応できます。
3)カナルサイズ(標準)
最も普及している定番サイズ。指先の動きの関係でIIC、CICサイズの取り扱いが難しかった方にもお使いいただけます。カナル以上のサイズからは、追加でさまざまな機能がつけられます。
4)ハーフシェル(少し大きいサイズ)
カナルよりも見た目がやや大きくなります。外から見えますが取り扱いが最も簡単で、高機能です。軽度から高度難聴まで幅も広くなります。耳穴の入り口にフィットするので安定感があり取り扱いやすいサイズです。
5)フルシェル(大きいサイズ)
最も大きなサイズの耳あな型です。耳を広く密閉することで着けていて外れる心配が無く、安定感が得られます。高度難聴・重度難聴まで対応できます。
耳かけ型補聴器の種類を画像で比較!
・RICタイプ
耳かけ型補聴器の中では本体が一番小さく、耳の後ろに隠れるので目立ちません。外から見えるのは極細のワイヤだけ。軽いので着け心地も快適です。補聴器全種類の中で最も普及しており、試聴サービスで利用されているものの多くもこのタイプ。
・BTE(耳かけ型 細チューブ)
RICより少し取り扱いが簡単です。標準タイプの耳かけ型補聴器よりは目立ちにくくなっています。耳せん部分を最も細く作れるため、耳の穴が極端に細い方におすすめです。
・BTE(耳かけ型 標準タイプ)
昔からある標準的な耳かけ型補聴器です。多くの方の補聴器のイメージがこれだと思います。耳せん部分はゴム製の既製品とオーダーメイドがお選びいただけます。耳せんをオーダーメイドにするとさまざまなカラーやデザインがお楽しみいただけます。
・RICタイプ
耳かけ型補聴器の中では本体が一番小さく、耳の後ろに隠れるので目立ちません。外から見えるのは極細のワイヤだけ。軽いので着け心地も快適です。補聴器全種類の中で最も普及しており、試聴サービスで利用されているものの多くもこのタイプ。
・BTE(耳かけ型 細チューブ)
RICより少し取り扱いが簡単です。標準タイプの耳かけ型補聴器よりは目立ちにくくなっています。耳せん部分を最も細く作れるため、耳の穴が極端に細い方におすすめです。
・BTE(耳かけ型 標準タイプ)
昔からある標準的な耳かけ型補聴器です。多くの方の補聴器のイメージがこれだと思います。耳せん部分はゴム製の既製品とオーダーメイドがお選びいただけます。耳せんをオーダーメイドにするとさまざまなカラーやデザインがお楽しみいただけます。
とにかく目立たないほうがいい方はIIC
先に耳あな型の種類でご紹介したIICサイズ。補聴器を着けているのが、外からまったく見えません。
メーカーの中でも、とくに極小サイズのIIC補聴器を得意とする3社からご紹介します。
1)スターキー「EvolvAI IIC」
オーダーメイドでつくる耳あな型補聴器を得意とするスターキー。
シェルのカラーはベージュ、レッド、ブルー、クリア、ブラックから選べます。
2)フォナック「バートM-チタン」
フォナックから発売されているチタン製の耳あな型です。チタンは体に優しい安全な金属。強度が強く軽い素材です。
3)シグニア「Silk X」
既製の耳あな型タイプでは最小クラスです。
電池交換不要!充電式タイプ
電池交換が不要な充電式タイプは、途中で電池が切れてしまう心配がありません。
1)スターキー「リビオ充電式耳あな型」
近年発売され始めた充電式タイプの補聴器ですが、スターキーより2020年に世界で初めてオーダーメイドの耳あな型充電式が発売され大きな反響がありました。充電器に置くだけ、取り扱いが簡単です。
2)シグニア「Active Pro/Active」
両耳セット価格(充電器代込)Active Pro 500,000円、Active 280,000円
まるで見た目はワイヤレスイヤホンのようです。既製耳あな型補聴器です。
両耳セット価格(充電器代込)Active Pro 500,000円、Active 280,000円
まるで見た目はワイヤレスイヤホンのようです。既製耳あな型補聴器です。
着け心地を快適にしたい方
耳あな型補聴器は、聴力によっては自分の声が大きく響いてしまうということがあります。すでに耳あな型補聴器を体験されている方の中で、どうしても自分の声が気になるという方におすすめです。こちらは自分の声のこもり感対策に考えられた形状です。
シグニア「InsioNx COOL」
耳の穴を塞がないので、自分の声がこもりません。またワンタッチでつけ外しができるので、取り扱いも簡単です。
リサウンド「リサウンド・リンクス クアトロ ダブルエア」
耳の中で補聴器が触れる面積を減らすことで、こもり感が軽減されます。
耳あな型(カナル)のカラーバリエーション
メーカーによって、選べるカラーの数や色味はさまざまです。今回は定番のカナルサイズで、2021年12月に発売されている最新補聴器からメーカー別にご紹介します。
外から見える部分はフェイスプレート、耳の中に収まる部分がシェルです。
シェルは耳の中に収まるので、自分だけの「見えないオシャレ」として楽しめます。
オーティコン「Opn(オープン)」
写真はフェイスプレート、シェルカラーともにベージュの組み合わせ。フェイスプレートはダークブラウンも選べます。
シェルカラーはベージュのほかにレッド(右用)、クリア、ブルー(左用)が選択できます。
リサウンド「リサウンド・リンクス クアトロ」
一番カラー数が多いのは、リサウンドです。シェルカラーは最多の12色。
フェイスプレートは4色。ライト、ブラウン、ダークブラウン、ベージュから選べます。
シグニア「InsioNx」
カナルサイズのフェイスプレートは、ベージュのみです。キレイな発色のカラーが好評です。
スターキー「リビオ充電式耳あな型」
フェイスプレート2色、シェルカラー5色。全部で10通りの組み合わせが可能です。
フォナック「バートM-312」
フェイスプレートはブラック、ベージュから選べます。シェルカラーは6色です。
耳かけ型 RICタイプのカラーバリエーション
充電式のRICタイプで2021年12月現在で発売されている最新補聴器からメーカー別にご紹介します。
オーティコン「More ミニ RITE R」
リサウンド「リサウンド・ワン マリー」
シグニア「Pure Charge&Go X」
シグニア「Styletto X」
スターキー「リビオRIC R」
フォナック「オーデオP-R」
ワイデックス「mRIC R D」
耳かけ型 BTEタイプのカラーバリエーション
ここではBTE標準タイプを2021年12月現在で発売されている最新補聴器からご紹介します。
オーティコン「OpnS(オープンエス)」電池式
リサウンド「リサウンド・リンクス クアトロ」電池式
シグニア「Motion Charge&Go X」充電式
スターキー「リビオBTE R」(充電式)
フォナック「ナイーダP-PR」(充電式)
ワイデックス「MOMENT BTE13D」(電池式)
子供用補聴器はカラー選択肢が豊富。好みの色があれば大人にもおすすめ
一部の補聴器メーカーは、成人用とは別に小児用補聴器を発売しています。その多くは、サイズがわずかに小さくなっていますが、性能は成人用と同等です。小児用補聴器は難聴の子供たちが好んで補聴器を着けてくれるようさまざまなカラーが用意されています。
大人でも好みの色が見つかれば、小児用補聴器を選んでも聞こえ方には遜色ありません。
フォナック「スカイM」
本体7色、フック7色から好きな組み合わせで選ぶことができます。
組み合わせはなんと49通りです。
充電式タイプも選べます。高度難聴・重度難聴対応の補聴器もあります。
オーティコン「Opn Play(オープンプレイ)」
最後に
この記事では、補聴器の種類を画像つきでご紹介してきました。
メーカーによって異なるデザインやカラーバリエーションなどご参考になれば幸いです。
なお補聴器は器種によって聞こえ方も変わりますので、購入前の試聴がおすすめです。
【監修】
補聴器専門店プロショップ大塚を運営する株式会社大塚の代表取締役。認定補聴器技能者、医療機器販売管理者。
たくさんの難聴の方々に、もっとも確実によく聞こえる方法をご提供することが私たちのミッションです。
監修においては、学術論文もしくは補聴器メーカーのホワイトペーパーなどを元にしたエビデンスのある情報発信を心がけています。
なお古いページについては執筆当時の聴覚医学や補聴工学を参考に記載しております。科学の進歩によって、現在は当てはまらない情報になっている可能性があります。
※耳の病気・ケガ・治療、言語獲得期の小児難聴や人工内耳については、まず医療機関へご相談下さい。