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補聴器店の選び方、取扱商品が全然違う!

補聴器店の選び方、取扱商品が全然違う!

日本で流通している補聴器の器種は1,000種類以上。お店によって取り扱っている補聴器は全く異なります。あなたに合った補聴器を取り扱っているお店を選ぶために、補聴器の種類と取り扱い店をご紹介します。

あなたが欲しい補聴器を取り扱っている補聴器店を選ぼう

補聴器を取り扱っているお店は、メガネ店、家電店、量販店、ドラッグストアなど様々あります。
しかし補聴器には種類があり、それぞれ取り扱っているお店(業態)がまったく異なります。フルオーダーメイドな補聴器が必要な時に、家電店に行っても取り扱いがありませんし、通販と同じような5,000円の格安品が欲しい時に専門店へ行っても、取り扱っていません。

補聴器は価格だけ見ても、片耳数千円の簡易な補聴器から、50万円以上のフルオーダー品まで、種類がとても多いです。

自分が欲しい補聴器の種類によって補聴器店の選び方は変わります。

この記事では補聴器の種類と、それを取り扱っている補聴器店をご紹介します。あなたが補聴器を買うときの参考にして下さい。

専門家への相談がオススメ

補聴器は大きく分けて3種類。簡易な既製品からフルオーダーメイドまで

補聴器には、大きく分けて3種類あります。
①既製品の補聴器
②セミオーダーの補聴器
③フルオーダーの補聴器

それぞれの種類について購入場所、特徴やメリット、価格について説明します。

①既製品。音質調整ができない簡易な補聴器

オムロンの補聴器

画像はオムロン ヘルスケアストアより引用


既製品の補聴器は通販のほか、ドラッグストア、家電量販店などで購入できます。

難聴には個人差があり、同じ補聴器を使っても人によって効果がまったく違います。そこで補聴器専門店やメガネチェーン店で販売されている補聴器の多くは、聴力測定と音質調整サービスを提供しています。

簡易補聴器の場合は、そもそも音質を変更する機能がなく、個人の耳に合わせた音質に変更することができません。(音量の大小は変えられます)

既製品補聴器のメリットは、価格が安いこと。
数千円~高くても4万円程度と本格的な補聴器と比べて圧倒的に安いです。

ただし簡易補聴器は軽度難聴専用で、国内で流通するほぼ全ての簡易補聴器には「軽度難聴専用」または「軽度難聴まで適応」などの注意書きがあります。
中等度以上の難聴の方には十分な効果が無いと考えて良いでしょう。

自分で音質調整できる簡易補聴器
  • 大手補聴器メーカーのシバントス社(旧シーメンス)より、ユーザーが自分で音質を調整できる簡易な補聴器『Vibe(ヴィーブ)』が発売されました。通信販売専用で、設定などを全て自分で行うセルフフィッティングが特徴です。やはり軽度難聴専用ですが、今後はこういった器種が増えていくかも知れません。
  • vibe

②セミオーダー。音質調整はできるが、耳せんが既製品の補聴器

耳せんも既製品のRIC型耳かけ補聴器

耳せんも既製品のRIC型耳かけ補聴器


補聴器に力を入れているメガネチェーン店、医療機関の補聴器外来、補聴器専門店などで購入することができます。ドラッグストアや家電量販店など、聴力測定のための防音室が無い店舗では販売されていません。

現在、最も多く流通しているタイプの補聴器です。
購入する際に聴力測定を受けて、補聴器を買ったお店で音質を調整してもらい、初めて使えるようになります。

既製品の補聴器と比べたメリットは、聴力に合わせて音質を細かく調整してもらえることです。この補聴器は、お求めになる補聴器店もしくは担当者の技術によって聞こえ方が変わります。

適切に調整されれば、音質が耳に合うため、言葉の聞き取りやすさが改善しますし、雑音のうるささは抑えられ、使用時の快適さに優れています。

価格は片耳8万円程度から最高60万円ほどです。値段の違いは主に雑音を抑える性能に現れ、雑音がある場所での会話に特に大きく影響します。

この他、近年ではパソコンやスマホとワイヤレスで通信する補聴器、充電式の補聴器など、様々な付加機能が増えてきており、これらの機能によっても価格が変わります。

なお補聴器の主要メーカーは世界に6社あり、それらの器種を合わせると常時300種類以上が流通しています。メーカー別の特徴はこちらの記事”2023年:補聴器メーカー各社の特徴と評判、上位6社を徹底比較”をご覧ください。

大手のメガネチェーン店でも、すべてのメーカーの補聴器を取り扱っているとは限りません。補聴器店を選ぶ前に、メーカー別の機能の違いを知っていただき、その取扱店の中から補聴器店を選ぶというのも、一つの選び方です。

耳せんはとっても大切!
  • 様々な耳せん人の耳の形は個人差が大きいため耳せんの種類によって着け心地がまったく変わります。それだけでなく耳せんが合っていないと、聞こえ方まで大きく損なわれてしまいます。補聴器店を選ぶときには、耳せんについても相談してみて下さい。

③フルオーダー。音質の調整ができて、耳せんもオーダーメイドの補聴器

IICサイズの耳あな型補聴器とイヤモールド付きの耳かけ型補聴器を並べた画像

フルオーダー補聴器を取り扱っている補聴器店は、補聴器専門店と一部のメガネ店です。

この種類のメリットは、お客様の好みに合わせて、様々なカスタマイズができる点。数ある物の中から選ぶというより「私だけの一品を作る」という補聴器です。

フルオーダーメイドですから、あなたの耳にぴったり合います。

価格は98,000円程度から60万円ほど。セミオーダーの補聴器と比べても、フルオーダーメイドだからといって特別に高額になるわけではありません。

外からまったく見えない、耳の穴に完全に入るオーダーメイド耳あな型の補聴器もあります。目立たない事を大切にする方は、このタイプの補聴器を選ばれます。

IICサイズの耳あな型補聴器と装用画像

中等度以上の難聴の方も効果を得られるのが、耳せん部分をオーダーメイドしたフルオーダーメイド補聴器です。

先に紹介した①の既製品補聴器は軽度難聴のみ、②のセミオーダー補聴器も中等度難聴の一部にしか効果がありません。

難聴が進行すると言葉の聞き取りに必要な音量が大きくなります。そのためオーダーメイドの耳せんを作り、音が外に漏れない補聴器を選ぶ必要があります。

フルオーダーメイド補聴器は、制作の際に担当者の技術の差が出るのが特徴です。これは補聴器店を選ぶ際の心配事の一つになると思います。

購入する前に返品や再作成(作り直し)などの保証について確認すると、補聴器店を選ぶ参考になります。

ほとんどの補聴器メーカーでは、オーダーメイド補聴器について購入後3ヵ月程度は無償の再作成や返品保証サービスをつけています。

優良な補聴器店であれば、再作成だけでなく、購入後60日程度であれば返品も無条件で受け付けてくれます。

あなたに合った補聴器店の選び方

まとめて、あなたに合った補聴器と補聴器店の選び方をご紹介します。

難聴が治療できる可能性
  • 補聴器は、難聴になって、治療しても治らない時に使う道具です。
  • 中耳炎が原因の難聴は病院を受診して治療してもらえば治る可能性があります。聞こえづらさを感じたら、安い通販の補聴器を買う前に、まずは耳鼻科を受診しましょう。
  • その際は「補聴器適合判定医」または「補聴器相談医」という資格を持っているドクターの在籍している医療機関に行けば、補聴器についても相談に乗ってもらえます。

まれに聞き返しがある程度なら、通販や家電量販店の既製品でも役に立つかも?

まれに聞き返しがある程度で、あまり困っていないようであれば既製品の補聴器でも効果があるかもしれません。
ただし購入前に耳鼻咽喉科にかかり、難聴の程度が軽度であることを確認しておくと良いでしょう。
もしご予算が許すようであれば、聞こえに困ることがまれであっても、セミオーダー補聴器を体験してみるのもおすすめです。

「補聴器どうしようかなー?」と迷っているなら、セミオーダーの試聴体験サービス

難聴は徐々に進行する可能性があります。聞こえに困り始めたとき、すぐに補聴器を買わなくても良いのですが、今後のために体験だけは早めにしておくと良いでしょう。

セミオーダーの補聴器については、補聴器店・メガネ店で試聴サービスが一般的に行われています。無料の試聴サービスによる気軽な体験がおすすめです。

聞こえの性能、デザインや取り扱いにこだわった補聴器をお求めの方は、フルオーダー品を専門店で買うのがおすすめ

日常的に聞こえに困っており「できるだけ聞こえを改善したい」と思っている方、デザインや取り扱いにこだわりたい方は、フルオーダーの補聴器を使っていただくのが良いと思います。
こちらは先にご紹介した通り、補聴器店もしくは担当者の腕の差が大きく出ます。

補聴器専門店で、耳にぴったり合った補聴器を購入することをおすすめします。


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私が書きました

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鈴木 達也
【認定補聴器技能者】

音楽大学を卒業後「音に関わる仕事がしたい」「お客様一人ひとりと向き合える仕事がしたい」と思い、補聴器業界に入りました。補聴器で皆様の生活が豊かになり、毎日が楽しくなることが私の喜びです。難聴で困っている方のお役に立つため、毎日聴覚の専門書や論文を読み、医師主催の勉強会等にも積極的に参加しています。当サイトでは聴覚・補聴器分野の専門的な情報を、皆様にわかりやすい形でお伝えします。ご質問がありましたら、お気軽にご連絡ください。

保有資格:認定補聴器技能者

補聴器専門店プロショップ大塚を運営する株式会社大塚の代表取締役。認定補聴器技能者、医療機器販売管理者。

たくさんの難聴の方々に、もっとも確実によく聞こえる方法をご提供することが私たちのミッションです。
監修においては、学術論文もしくは補聴器メーカーのホワイトペーパーなどを元にしたエビデンスのある情報発信を心がけています。

なお古いページについては執筆当時の聴覚医学や補聴工学を参考に記載しております。科学の進歩によって、現在は当てはまらない情報になっている可能性があります。

※耳の病気・ケガ・治療、言語獲得期の小児難聴や人工内耳については、まず医療機関へご相談下さい。

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