耳の遠い人にも話が通じる!話し方のコツ!
このコツを覚えると、中等度の難聴の方ともお話出来るようになります。
普通の人にも、今すぐ、簡単に出来る、耳が遠い人に話が通じるコツをご紹介します。このコツを覚えると、軽い難聴の方はもちろん、中程度の難聴の方ともお話できるようになります。
誰にでも出来るコツは、次の5つ
・名前を呼んで、視線をもらう。
・相手が視線を離したら、話すのを待つ。
・ゆっくり話すために、口を極端に大きく動かす。
・距離は1.5メートルまで。
・大きな声はいりません。お腹に力を入れましょう。
一つずつ、詳しく見ていきましょう。
名前を呼んで、視線をもらう。
難聴の方が、人の言葉を理解するためには、集中している必要があります。普通の人が無理なく自然に聞こえる場面でも、大きな集中力が必要になります。
耳の遠い人に話しかけるときには、まず名前を呼んで、話し手の方に視線を向けてもらいましょう。人間は、どんなに高齢でも、見ているものに無意識に集中するようになっています。
まず名前を呼んで、聞き手の視線をもらいましょう。
相手が視線を離したら、話すのを待つ。
先に書いたとおり、耳の遠い人が、人の言葉を理解するためには集中力が必要です。誰でも、集中すると疲れやすくなります。
話し手が一生懸命に話しているのに、聞き手が視線を他の方向に向け始めたら、それは疲れてしまっているかも知れません。そうなったら、少し話すのを止めて、視線が戻ってくるのを待ちましょう。
視線が離れた時に少し待って、聞き手の視線を待てば、一回のお話でちゃんと話が通じます。
ゆっくり話すために、口を極端に大きく動かす。
耳の遠い方は「ゆっくり話してくれれば分かる」ということが、よくあります。
これはよく分かります。あたりまえですよね。しかし分かっていても、ご家族の場合などでは、いつものスピードで話してしまいます。また介護士や医療従事者の方も、日々の仕事で忙しいと、常にゆっくり話すのは難しいようです。
どうしたら「ゆっくり話せる」でしょうか?
ゆっくり話すためには、口をできるだけ大きく動かしてみましょう。口を大きく動かすと、自動的に滑舌がよくハッキリ話せるようになります。また口を大きく動かすと、普通は早く話せなくなります。
口を大きくハッキリ動かすと、無意識に滑舌がよくなり、話す速さもゆっくりになります。
距離は1.5メートルまで。
遠くから大きな声で話した場合と、近くから普通の声で話した場合では、言葉が通じるのは後者の方です。
ちょっと面倒かも知れませんが、同じ話を離れた場所から三回するよりも、近くまで移動して一回だけ話した方が早く話が通じます。
大きな声はいりません。お腹に力を入れましょう。
耳の遠い方と話す時に、ついつい大きな声を出してしまうことがあります。しかし、ムリに大きな声を出すのは、あまりよくありません。
大きな声を出すと
・息が続かず、早口になりやすく
・怒っているような顔になり(認知症の方が相手だと、怯えさせてしまう)
・結局、話が通じない。
ということになります。
それでは、どの程度の音量で話せばいいのでしょうか?
実はお腹に力を入れて話せば、音量は十分なのです。お腹に力を入れると、大きな声を出そうとしなくても、自然とムリのない大きな声が出ます。
あとは先に書いたコツを実践していただければ、疲れてしまうほどの大音量で話さなくても、耳の遠い人とお話することが出来ます。
まとめ
ここでご紹介した5つのコツは、誰にでも今すぐ実践できるものです。ただし練習しないと、うっかり忘れてしまったり、毎日、常に続けようと思うと難しいこともあるかと思います。
このコツの実践が難しかったり、試してみても話が通じないなと思ったら、お早めに補聴器をご検討ください。
2006年から補聴器の仕事を始めました。もっとも確実に、よく聞こえる方法をご提供することが、私のミッションです。皆様の耳に合った補聴器をお届けするため、毎日毎日、聴覚医学の論文を読み、デンマークやドイツの研究機関と連絡を取り、時には欧州へ勉強に行き、海外から研究者を招き勉強会を開催し、国内の社会人大学院へ通い修士号まで取ってしまいました。本Webページでは、補聴器と難聴について、確かな情報や最新の情報をお届けしていきます。ご相談の方は、お気軽にご連絡ください。
保有資格:認定補聴器技能者、医療機器販売管理者
★ Twitter はじめました。耳の話を真面目に書いてます! : @mimi_otsuka