補聴器メーカー「スターキー」の特徴、オーダーメイドの耳あな型補聴器が得意
スターキーはアメリカ生まれ。オーダーメイドの耳あな型が得意です
オーダーメイドの耳あな型補聴器が得意なメーカー「スターキー」
スターキーはアメリカの補聴器メーカーです。1967年に設立され、当初は補聴器の修理専門会社としてはじまりました。ロナルド・レーガン元大統領が、在任中にスターキー社の補聴器を使っていることを公表したことで、一躍有名になりました。
スターキー補聴器の特徴は、オーダーメイドの耳あな型製品にあります。世界で最初に外から見えない極小の耳あな型補聴器、充電式の耳あな型補聴器を開発したのもスターキーです。スターキーはオーダーメイドの耳あな型補聴器を得意としており、現在でもTOP6メーカーの中でオーダーメイドの補聴器を最も小さく作ることができます。*
※2024年4月1日当社調べ
スターキー補聴器の特徴
スターキー製品の特徴は、オーダーメイド耳あな型の製品にあります。
外から見えない!極小のオーダーメイド耳あな型補聴器
スターキーは、極小のオーダーメイド補聴器であるIIC補聴器(Invisible-In-the-Canal=耳の奥に入れる全く目立たない”見えない補聴器”)を、2010年に世界で最初に発明しました。現在でも、耳あな型補聴器を、小さく作ることを得意としています。
スターキーの技術で、オーダーメイドの耳あな型補聴器を作ると、外からまったく見えず、文字通り本当にInvisible!(目に見えない!)なのです。
一円玉より小さな筐体の中に、マイク・アンプ・電池・スピーカーがすべて入っています。

外からは見えませんが、1円玉より小さな補聴器が入っています。

赤い補聴器がスターキーのIICサイズ、青い補聴器は他社製品。IICサイズの補聴器は耳の奥まで入り、しっかり隠れます。
極小の耳あな型補聴器は、屋外で活動する方におすすめ!
ゴルフなどの屋外スポーツでは、風が強い日に”風の音”がうるさくなります。通常の補聴器の場合、マイクが耳の外に露出しているため、風の音も拾ってしまうのです。
しかし極小サイズの耳あな型の補聴器なら、補聴器の”マイク”が耳の穴の中にしっかり隠れます。風の音が非常に小さくなります。
ゴルフやスポーツに限らず、毎日のお散歩など屋外でアクティブに活動される方には、極小の耳あな型補聴器がおすすめです。

ドライバーのインパクトの音が気持ちよく響きます。
極小の耳あな型補聴器を注文するときのコツ
極小サイズの補聴器は、オーダーメイド品です。耳の穴の型を採取して制作しますが、耳型を採取するのに腕の良し悪しがあります。スターキーのIIC補聴器をご希望の方は、プロショップ大塚にご相談下さい。ベテランの専門家が、きれいな耳型を採取させていただきます。
充電式のオーダーメイド耳あな型補聴器を世界で最初に開発
取り扱いが簡単で、補聴器を使う”めんどくささが最も少ない”のが、充電式のオーダーメイド耳あな型補聴器です。これを2020年に世界で最初に開発したのがスターキーです。
開発当時の記事はこちら(2020年当時のものです)
世界初、充電式耳あな型補聴器が発売!スターキー「Livio AI」
2024年4月現在、スターキーの他にもSigniaとResound、リオネットという会社から充電式の耳あな型補聴器が発売されています。しかし逆に言えば、まだ4社しかありません。
このうち当社ではSigniaとResoundも取り扱っていますが、制作した補聴器のサイズを見るとスターキーの充電式耳あな型が最も小さい傾向にあります。
日本人は世界的に見ると、耳の穴が小さな民族なので、小さく作れるという事は、耳に合わせて着け心地の良い補聴器を作れるという事でもあります。
充電式の補聴器は電池の交換がありません。充電器に乗せるだけで充電が始まるので、取り扱いが非常に簡単です。細かい作業に不安がある方、めんどくさい方には充電式の耳あな型がおすすめです。耳掛け型の補聴器より簡単です。
スターキーのAI雑音抑制
近年、補聴器はAI(人工知能)を搭載し始めました。このAIは耳のいい人の脳の仕組みを模倣して雑音と人の話声を区別して雑音を自動で抑制し、言葉の聞き取りを助けてくれます。補聴器の雑音抑制は、AIによって画期的に強力になりました。
スターキーでは2024年に発売された「Genesis AI」シリーズから、本格的なAIによる雑音抑制が搭載されました。
AIによる雑音抑制は、まだ登場したばかりで補聴器メーカー各社が切磋琢磨している領域ですが、ほかメーカーと比べたときのスターキーのAI雑音抑制の特徴は次の通りです。
- オーダーメイドの小型耳あな型でもAI雑音抑制が有効に機能。
- AI専用に開発されたハードウェア上で専用AIが動作。
(通常はファームウェアやアプリなどのソフトウェア上でAIが動作) - AIの学習機能を働かせるエッジモード+を搭載
- 入力レンジ120dBのリアルタイム処理に対応、フロアノイズを減らしながら自然な音質を実現。
「Genesis AI」については、新製品発表会に弊社代表の大塚が出席して”50人規模のにぎやかなパーティーの中で試聴した”レポート記事がありますので、こちらをご一読ください。
AIによる環境適応『エッジモード+』
スターキーのAI雑音抑制は、どんな場所でも全自動で動作しています。しかし賑やかで騒々しい環境にいるときは、その場所に特化させたモードに切り替えれば、さらによく聞こえます。
それがAIの学習機能を働かせるエッジモード+です。簡単な操作で、AIが瞬時に周りの音環境を把握。その時の環境に特化した雑音抑制と音質になります。
転倒を検知して自動連絡
補聴器を使う方の多くは60歳以上です。耳だけではなく、心臓や脳などに不安を感じている方もいますし、足腰が弱くなっていれば転んでしまう心配もあります。
そういった方をサポートするため、スターキーの補聴器には「転倒検知&通知機能」が搭載されています。安全管理や健康管理のサポート機能が充実しているのもスターキーの特徴です。

補聴器ユーザーの転倒を検知すると、家族にメッセージが届きます
転倒通知機能とは
補聴器を使用中に転倒すると、補聴器内部のセンサーがそれを検知。事前に登録されたご家族のスマホへ、補聴器ユーザーが転倒したことを通知してくれます。
※補聴器ユーザーがスマホを持っておく必要があります。 ※補聴器ユーザーのスマホと補聴器を事前に連携しておく必要があります。
スターキーの補聴器は紛失補償サービス付き
リーズナブルな商品まで紛失補償が充実しているのもスターキーの特徴です。
近年メーカー各社が「紛失保証サービス」を取り入れていますが、ほとんどの場合、40万円以上の高級な補聴器にしか紛失保証がありません。
スターキーの耳あな型補聴器は、最もお安い商品を含めて全商品に紛失補償サービスが付帯しています。
購入から120日以内の紛失は、無料で同じ器種が提供されます。121日以降も365日までは29,000円で紛失補償が受けられます。
さらに「紛失保証はもっと長い方がいい」という方には延長保証サービスがあります。
紛失補償が1年間延長になり、自然故障の無料修理期間、補聴器の作り直しの無料再作期間などもすべて1年延長です。
延長保証は購入時に限り一台20,000円で加入できます。紛失が心配な方には、特におすすめです。
スターキーのおすすめ器種2選
「Genesis AI 16 ITC R」

メーカー希望小売価格 657,600円(充電器込み)
スターキーの補聴器でおすすめは、オーダーメイドの耳あな型補聴器です。
最新の「Genesis AI」シリーズには3つの価格帯が用意されていますが、その中で比較的お求めやすい のが「Genesis AI 16 ITC R」です。
AI雑音抑制など、最先端の機能が搭載されており、取り扱いが簡単です。
「Genesis AI 16 CIC312」
目立たない補聴器をご希望の方には「Genesis AI 16 CIC312」がおすすめです。
AI雑音抑制が機能する耳あな型の補聴器の中では最小サイズになります。外からはほとんど見えません。
こちらは、まだ充電式が登場していないため、電池交換式になります。
目立たなさと雑音の少なさの両立をご希望の方におすすめです。
スターキーの苦手な部分・特徴・デメリット
ここまでに紹介したスターキー補聴器の良いところは、主に耳あな型の“オーダーメイド補聴器”に限った話です。耳掛け型補聴器を含めるのであれば、他メーカーでも同等品や優れている製品もあります。
また補聴器は試聴してから購入することが一般的ですが、通常の試聴サービスは耳掛け型の補聴器を利用することになります。ここまでご紹介したオーダーメイド補聴器の試聴は一般に広まっていないので、スターキーのオーダーメイド補聴器を試せる機会やお店は多くありません。
世界的に見ればスターキーは世界トップクラスの補聴器メーカーなのですが、日本では他メーカーと比べてまだ広まっていないため、メガネチェーン店はもちろん、補聴器専門店でも取り扱っていないことがあります。
オーダーメイド補聴器、実は試聴できます
オーダーメイドの耳あな型補聴器は、その名前のとおりオーダーメイドですから、通常は一度作成し、購入する必要があります。
スポーツ用に極小の補聴器を試してみたくても、取り扱いの心配から充電式の耳あな型を使ってみたくても、いきなり注文するのはハードルが高いものです。
当店では、購入する前にオーダーメイド補聴器の聞こえを確かめたいという声にお応えするため、オーダーメイド補聴器の60日間お試しレンタルサービスを行っています。
スターキーの補聴器もぜひ試聴してみて下さい。
2006年から補聴器の仕事を始めました。もっとも確実に、よく聞こえる方法をご提供することが、私のミッションです。皆様の耳に合った補聴器をお届けするため、毎日毎日、聴覚医学の論文を読み、デンマークやドイツの研究機関と連絡を取り、時には欧州へ勉強に行き、海外から研究者を招き勉強会を開催し、国内の社会人大学院へ通い修士号まで取ってしまいました。本Webページでは、補聴器と難聴について、確かな情報や最新の情報をお届けしていきます。ご相談の方は、お気軽にご連絡ください。
保有資格:認定補聴器技能者、医療機器販売管理者
★ Twitter はじめました。耳の話を真面目に書いてます! : @mimi_otsuka
【監修】
2012年に言語聴覚士免許取得。8年間の病院勤務にて聴覚障害の領域などを担当。2020年プロショップ大塚に入社。
所属学会・協会等:日本聴覚医学会、日本言語聴覚士協会、東京都言語聴覚士会
記事の監修では、言語聴覚士としての知識と耳鼻咽喉科での勤務経験を活かし、既存の研究や信頼できる文献を確認・精査した上で、情報の正確さと分かりやすさの両方を監督しています。
なお身体の問題は一人ひとり異なりますので、記事の情報がすべての方に確実にあてはまるとは限りません。
個別の疾患・治療に関しては医療機関へご相談ください。