ご家族に補聴器をお考えの方に知ってほしい4つのこと
最近、ご両親に会いに実家に行かれた際、こんな経験ありませんでしたか?
・自宅にいるのにチャイムを鳴らしても出てこない。
・電話をしても出ない。
・テレビの音声が外まで聞こえる。
・呼んでも返事がない。
これは、実際に当店にご来店されたご家族様からよく聞くお話しです。
この聞こえないことが原因でケンカをしているご家族も多いようです。
例えば、親を呼んだときに、全然反応しないこと、ありますよね。
そこで、大きい声で呼ぶと、そんなに大きい声を出すんじゃないと怒られる。
ということは、さっき呼んだときに反応しなかったのは無視してるの?
ご家族に知ってほしい4つのこと
その1:無視ではなく本当に聞こえていないかもしれません
別のことに意識が行っていて、聞こえていないこともありますけれど、本当に聞こえていないかもしれません。
それは、音が耳に入ることと、聞こえるということは別物だからです。
その2:音が聞こえる事と、理解できる事は大きく違います
・音が聞こえること
・言葉が理解できること
この2つには大きな違いがあります。
年齢とともに耳が遠くなった方の場合、多くの方が 音は聞こえるけど、何を言っているのか分かりにくい状態 になります。
耳の良い方でも、男性がマスクをしてモゴモゴ話されると分かりづらいですよね。
つまり、音は耳に届いていても、呼ばれていることに気がつかないのです。
そして、大きい声で呼ぶと、何を言っているのか聞こえた代わりに、いろんな他の音も大きくなっているので、うるさいと言われてしまうのです。
補聴器をつければ、ただ音を大きくするのではなく、聞き取りにくい音域だけを聞きやすく大きくすることが出来ます。
ですので、大きな声で話さなくても、適切な音量で耳に届くので、呼ばれていることを理解出来るのです。
ただし、高齢者となると頭の回転もゆっくりになっている場合が多いです。
言葉の速さについていけないこともありますので、一音一音を聞き取りやすくするためにも、意識をして、ゆっくりとお話ししてみてください。
その3:補聴器をつけた後が大事。徐々に耳を慣らしていきます
ご来店いただき補聴器をお試しいただくと、もちろん音が良く聞こえるようになります。
しかし、音の聞こえていない状態に慣れてしまっていると、
補聴器をつけても最初から十分な聞き取りができないことがあります。
また、十分な音量を聞かせると、うるさくて使い物になりません。
音が聞こえている状態に慣れるためには、ある程度の時間が必要です。
2~3ヶ月程度でしょうか。その期間は、違和感もあると思いますが、補聴器をつけた状態に慣れてもらうことが、良い聞こえを手に入れるためには、どうしても必要です。
この期間を頑張って補聴器を使っていると、気がつくとこうなります。
・補聴器の音がうるさくなくなった
・言葉が聞き取れるようになった
そうです!忘れていた言葉を思い出し、ご家族との楽しい会話や、
テレビドラマが楽しく見れるなど、頑張った分だけ楽しいことが待っています。
しかし、楽しいことが待っていても、何度もお店に行くのは体力的につらい。
また、家族にお店まで連れていってもらうのは頼みにくいとおっしゃられる
高齢者の方もたくさんいらっしゃいます。
そこで...
その4:一番大切なのは、ご家族である皆様のご理解とご協力!!
これが一番重要です!!
ご家族である皆さまが、ご両親と楽しい生活をお過ごしいただくためにも、
私たちプロショップ大塚のスタッフと一緒になって、試聴期間は励ましてあげてください。
そうすることにより、ご本人もやる気になって、補聴器に慣れる時間も早くなります。
2006年から補聴器の仕事を始めました。もっとも確実に、よく聞こえる方法をご提供することが、私のミッションです。皆様の耳に合った補聴器をお届けするため、毎日毎日、聴覚医学の論文を読み、デンマークやドイツの研究機関と連絡を取り、時には欧州へ勉強に行き、海外から研究者を招き勉強会を開催し、国内の社会人大学院へ通い修士号まで取ってしまいました。本Webページでは、補聴器と難聴について、確かな情報や最新の情報をお届けしていきます。ご相談の方は、お気軽にご連絡ください。
保有資格:認定補聴器技能者、医療機器販売管理者
★ Twitter はじめました。耳の話を真面目に書いてます! : @mimi_otsuka