補聴器をプレゼントしたいけれど、家族が心配になる4つのポイント
耳が遠い方ご本人ではなく、ご家族様からのご相談も多くいただきます
実は、耳が遠くなって困るのは、御本人以上にご家族だったりします。
耳が遠くなったことに気がついておらず、家族に言われて自覚される方も少なくありません。
ご家族としては 補聴器をつけてもらってスムーズな会話が出来るようになりたいと思うのですが、いざ購入となると心配なことも出てきます。
ここでは、耳が遠い方ご本人ではなく、多くのご家族様が気にされる「家族が心配になる4つのポイント」をご紹介します。
・自分で補聴器を扱えるかが心配
・補聴器の故障や紛失が心配
・今はいいけど、今後が心配
・本人が補聴器を使ってくれるか心配
自分で補聴器を扱えるかが心配
高齢の方が補聴器を初めて使う場合、あんな小さいものを扱えるのかと心配されるのは当然だと思います。
一番安心なのは、実際に使ってみることです。
最低限、覚えなければいけないことは、スイッチのオンオフと、補聴器を耳に挿入する方法です。
90歳を超えて、軽いリウマチがある方も、しっかりと練習すればご自分で使いこなせます。
また、認知症や手の麻痺など、ご本人による取扱いが不可能な場合には、
同居のご家族様や入居中の介護施設の職員様など、周囲の方のサポートで
補聴器を使うことが出来ると思います。
当店では補聴器の3ヶ月無料貸出サービスを行なっております。
そして まず最初に、しっかりと取扱いを覚えられるまで ご説明をいたします。
また必要であれば どなたにもご説明させていただきます。
無料貸出期間中の3ヶ月の間に、実際に使い続けられるか検討していただいて、
補聴器を購入するのは、取扱いを覚えた後になります。
【関連記事】補聴器を3ヶ月無料で貸し出す理由
補聴器の故障や紛失が心配
補聴器には充実した保証サービスがあります。
器種によりますが、故障に関しては最短1年から4年の修理が無料です。
最近は紛失保証が付帯されている補聴器も増えてきました。
価格帯として注意以上のグレードになりますが、多くの補聴器メーカーで紛失を保証してくれます。
メーカーごとの紛失保証
紛失保証は上位器種にしかついていないメーカーが多いです。
紛失時にどのような補償サービスがあるのか、メーカーごとにいくつかご紹介いたします。
●フォナック
最新機種では片耳400,000円程度の器種から、紛失保証がついてきます。お買い上げ日から1年以内なら同じ補聴器を50%割引で、2年目なら30%割引で購入することができます。
●ワイデックス
最新機種の場合、片耳3500,000円程度の器種から3年間の紛失保証がついてきます。紛失時に同じ補聴器が無償で受け取れます。
ワイデックスは、安価な器種でも有償で紛失保証を着けることが出来ます。申し込みは購入時のみ、料金は片耳20,000円です。
●シグニア
最新機種の場合、片耳300,000円前後の器種から紛失保証がついてきます。購入する器種によって保証期間が異なります。
●リサウンド
最新機種の場合、片耳170,000円と比較的安価な器種から紛失保証がついてきます。購入する器種によって保証期間や保証の回数が異なります。
●スターキー
最新機種の場合、片耳300,000円程度の器種は、1年以上の紛失保証がついてきます。
オーダーメイド補聴器の場合は、安価な器種でも120日間の紛失保証がついてきます。
無くさないためにできる工夫
どんなに充実した保証があっても、無くさないのが一番ですよね。
紛失しないための工夫もご紹介します。
補聴器を外したら、専用ケースに入れることを早めに習慣にしていただくことが大切です。
補聴器使用中の紛失が心配な方には、補聴器を衣類と紐でつなぐなどの紛失防止グッズがおすすめです。
故障については、さまざまな保証サービスを活用することで より長く使うことが出来ます。
今は紛失保証付きの補聴器が増えていますから、買うときに保証付きを選ぶと安心です。
紛失しないために、補聴器を耳から外した時は、すぐにケースへ入れることを意識しましょう。
当店では、紛失しないために補聴器専用のケースのプレゼントしております。
今はいいけど、今後が心配
メガネなどは、視力が変わればレンズを交換することになりますが、補聴器は聴力が変わってしまっても、その聞こえの状態に合わせて再調整することで最良の状態で使い続けることが出来ます。
ですので、補聴器を購入するときには、値段や性能ももちろんですが、補聴器の調整技術や、アフターサービスの内容も大事なポイントです。
補聴器は、購入後に耳が遠くなっても、再度調整すれば使えます。
購入後も相談できるお店を選ぶのも、長く補聴器を使うためには大事なポイントです。
当店では補聴器購入後にご本人が自分で補聴器店まで移動することが困難になった場合(例えば、自動車の免許返納や引越し、ひとり暮らしになってしまったなど)は、ご連絡いただければ、当店スタッフがご自宅までご訪問させていただきます。
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本人が補聴器を使ってくれるか心配
ご家族の方が、例えばご両親やおじいさんおばあさんに補聴器を使ってもらいたくても、ご本人が補聴器を使うのを嫌がり、拒む場合があります。
こういった場合は、ご家族の方が使ってもらいたい理由と、ご本人が嫌がる理由はまったく違います。
- テレビの音量がうるさい。
- 電話を取ってくれない。
- 玄関チャイムに気づかない。
- 大声を出して話すのがイヤ。
- 難聴からの認知症が心配。
- お金がもったいない(ご本人が支払う場合)
- 家族にお金を出してもらうことに気が引ける(ご家族が支払う場合)
- 老人と認めるみたいでイヤ。
- めんどくさい。
- 家族に言われたとおりにすることがイヤ。
- 耳が遠くなっている自覚がない。
いくつかそれぞれの例を紹介しましたが、各ご家庭でそれぞれの事情があるかと思います。
これが解決策というものはありませんが、そのままにしていても状況は改善されません。
たとえば自覚がないという方には、まずは聴力検査を勧めてみるのも有効です。
また、老人と認めるみたいでイヤという方には、最近の補聴器の目立たなさや、むしろ人と会った時に聞き返さずにハツラツと受け答えする姿のスマートさを伝えるのも有効です。
ご家族同士の話し合いで解決できれば一番良いのですが、親しいだけに上手く話ができないこともあるでしょう。
信頼できそうな第三者に一度、相談してみることをおすすめします。
プロショップ大塚では、補聴器の無料安心相談窓口を設けております。
いつでも無料ですのでお気軽にご相談ください。
ご家族皆さまが仲良く快適に過ごせる方法を、一緒に考えさせていただきたいと思います。
【無料相談窓口】
2006年から補聴器の仕事を始めました。もっとも確実に、よく聞こえる方法をご提供することが、私のミッションです。皆様の耳に合った補聴器をお届けするため、毎日毎日、聴覚医学の論文を読み、デンマークやドイツの研究機関と連絡を取り、時には欧州へ勉強に行き、海外から研究者を招き勉強会を開催し、国内の社会人大学院へ通い修士号まで取ってしまいました。本Webページでは、補聴器と難聴について、確かな情報や最新の情報をお届けしていきます。ご相談の方は、お気軽にご連絡ください。
保有資格:認定補聴器技能者、医療機器販売管理者
★ Twitter はじめました。耳の話を真面目に書いてます! : @mimi_otsuka