「最適な出力の補聴器」が「良い補聴器」
大は小を兼ねません!
補聴器の話をすると、「価格の高い補聴器なら、大きな音が出てよく聞こえる」と思っている方がいます。
ここには、大きな間違いが2つあります。
それは「価格が高い補聴器なら、大きな音が出る」と「大きな音が出るとよく聞こえる」です。
なにが間違いなのか、お話していきます。
【目次】
補聴器の価格と、音の大きさは関係ありません
補聴器の価格は2万円程度のリーズナブルなものから、100万円以上と高価なものまで、様々です。
しかし補聴器の価格の差は、補聴器の形であったり、機能の違いです。
高額な補聴器では大音量が出るというわけではなく、価格とパワーは関係ありません。
こちらの記事もご参照ください。高い補聴器と安い補聴器の違いとは?
大きな音ならよく聞こえるということはありません
難聴の程度は軽度・中程度・高度・重度など四段階で分類され、
補聴器は難聴の程度に合わせて選ぶ必要があります。
重度難聴の方は、中等度難聴用の補聴器では聞こえません。
重度難聴の方には、重度難聴用のハイパワー補聴器が必要です。
(ここでいうパワーとは、補聴器の最大音量とお考えいただければと思います)
軽度難聴の方が重度難聴用のハイパワー補聴器を使うとよく聞こえません。
重度難聴用のハイパワー補聴器は、常に大音量を出し続けることを前提に作られており、小さな音を出すことは苦手なのです。
そのため補聴器を選ぶ時は、自分の聴力にあった、ちょうどいいパワーの補聴器を選ぶことが大切です。
自分の聴力にあった、ちょうどいい補聴器とは
補聴器を選ぶ時は、自分の聴力にあったちょうどいいパワーの補聴器を選ぶことが大切です。
また、もし可能であれば、少しだけパワーに余裕のある補聴器を選ぶと、なお良いでしょう。
軽度難聴の方は、軽度~中等度難聴用のノーマル補聴器。
中等度難聴の方は、中等度~高度難聴用のパワー補聴器。
高度難聴の方は、高度~重度難聴用のハイパワー補聴器。
これらを選んでいただくと、補聴器購入後に、聴力が低下した際にも、音量を上げる余裕があります。
難聴が進んだときには、改めて聴力を測定してから補聴器を調整することが可能になります。
なお補聴器のパワーが強くなると、基本的に補聴器の形・大きさは大きくなります。
補聴器を長く使いたいご希望と、補聴器をつけた見た目のご希望は、両方を考えた上でお選びいただくのが良いでしょう。
プロショップ大塚では、しっかりとお客様の耳を検査し、調整することで、お客様にちょうどいい補聴器をお勧めします。