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取り扱いのうっかりミスが原因で、補聴器が故障する事例と対処法

取り扱いのうっかりミスが原因で、補聴器が故障する事例と対処法取り扱いのうっかりミスが原因で、補聴器が故障する事例と対処法

補聴器を長年使っていると、「ついうっかり」取り扱いのミスが原因で、補聴器が故障する場合が稀にあります。もちろん修理は可能です。まずは落ち着いて、適切な対処をしていただきたいと思います。本記事ではうっかりミスの事例と、その時に取るべき対応をご紹介いたします。

取り扱いのうっかりミスで、補聴器が故障する原因になること

補聴器は、毎日使うものです。毎日のことですから、誰でも一回や二回はまちがえた取り扱いをすることがあります。まちがえた取り扱いに気づかず使い続けると、故障につながる場合があります。この記事では補聴器が故障する原因になる取り扱いの事例と、それらの対処法もご紹介いたします。

電池の極(プラス/マイナス)を逆にして、無理やり電池カバーに入れてしまう

補聴器に電池を入れるとき、プラス/マイナス極(+/-)を逆にして、電池カバーを閉めてしまうことがあります。もちろん音は出ません。これが補聴器の故障につながることがあります。

補聴器に電池が入っている様子

平らな方(プラス極)を上にして入れます

補聴器に電池が入っている様子

凹凸のある方(マイナス極)を下になるように入れます

※ご注意ください!
  • パナソニック補聴器の「B1シリーズ」など、ごく一部の補聴器は、電池のプラス極を下向き(画像と逆)に入れる構造になっている場合があります。取扱説明書通りにご使用ください。

電池のプラス/マイナス極を逆に入れると、補聴器から音が出なくなる

時々、数人の方から「新しい電池を入れたばかりなのに、補聴器から音が聞こえなくなった」「買ったばかりなのにもう壊れた」という声を聞きます。
補聴器を見せていただくと、電池カバーの中の電池がプラス/マイナス極、逆に入っていることがあります。

電池カバーにヒビが入ったり、割れてしまうことも

通常、補聴器の電池カバーは、電池のプラス/マイナス極を間違えて入れたとしても、ひっかかってカバーが閉じないようになっています。
「今日はなんだか電池が入れにくい」と違和感を感じ、電池のひっかかりに気づけば、電池カバーを無理に閉めることはないでしょう。一度、電池を外して、正しく入れ直せば、すんなりと電池カバーが閉まり、補聴器は正常に使えます。

しかし電池カバーのひっかかりに気づかなかったときが問題です。
電池のプラス/マイナス極を間違えて入れた状態で、電池カバーを ”強く押す”と、補聴器の電池カバーは割れながら閉まってしまうことがあります。そのとき同時に補聴器本体にヒビが入ることもあります。

ここがポイント!

補聴器メーカー「リオネット」だけは、空気電池の向きが逆でも使える製品があります。リオネットの補聴器から、他メーカーの補聴器に買い替えた方は、特にご注意ください。

お風呂への持ち込みや洗濯機への混入で、補聴器を濡らしてしまう

洗濯機の中の洗い物の画像

洗濯機の中に入れてしまったら、水浸しになってしまいます。

補聴器は、完全防水ではありません。近年は撥水程度の防水補聴器が増えてきましたが、水に濡れれば、性能が低下したり、故障の原因になったりします。完全防水でない補聴器の水没は禁物です。

補聴器を濡らしてしまったお客様にお話を伺うと「洗い終わった洗濯物と一緒に、補聴器が洗濯槽から出てきた」「つい忘れて補聴器を着けたままお風呂に入り、頭を洗ってしまった」など、気づいた時にはびっしょり濡れていたということがあります。

補聴器をポケットに入れたことを忘れて、つい洗濯してしまい、音が出なくなった

補聴器を耳に着けて外出したとき、ちょっと外したくなることがあります。補聴器を耳から外すことは、まったく問題ありませんが、その時に専用ケースへ入れずに、そのままポケットに入れてしまう方がいらっしゃいます。
家でポケットから補聴器を出してくれればいいのですが、入れたことをすっかり忘れて、服と一緒に洗濯してしまうと大変です。
洗濯機の中で補聴器は水浸しになり、音が出なくなります。

補聴器をつけたままシャワーを浴びてしまい、お湯に濡らしてしまった

シャワーNGの画像

補聴器を着けたまま、シャワーを浴びてしまうことがあります。

補聴器を朝起きてから寝るまで使うことが当たり前になっている方は、補聴器を耳に着けていることを忘れる場合があります(使いこなしているという意味では良いことです!)。
こういった方はお風呂に入り、シャワーを浴びる直前まで補聴器を着けているわけですが、お風呂に入る前に補聴器を外し忘れてしまうことが稀にあります。
シャワーを浴びて、頭を洗い、手で自分の耳に触れて初めて補聴器を濡らしてしまったことに気づきます。

水に濡らしてしまった後の、補聴器の正しい取り扱い方

補聴器を水に濡らした後「やってはいけないこと」と「やってほしいこと」があります。濡れた補聴器の、正しい取り扱い方法を、手順に従ってご紹介します。

〇、×のマーク

濡れた補聴器の、正しい取り扱い方法
  1. 電源を入れないで下さい。補聴器が水に濡れているときに、補聴器本体の電源を入れると、内部機器がショートして壊れることがあります。修理代が増えてしまう可能性もあります。
  2. 補聴器を使っている状態で濡れてしまった場合は、まずは外側の水分をふき取って下さい。外側の水分をふき取った後にスイッチを切って、電池を取り出してください。
  3. しっかり拭いた後、電池を入れずに、補聴器を購入したお店へ持って行ってください。
  4. お店へすぐに行けない場合は、補聴器をしっかり乾燥してください。乾燥ケースまたは電動式補聴器用乾燥に一日入れて、完全に乾燥させて、補聴器を購入店へ持っていってください。
ここがポイント!

補聴器が濡れてしまったら、とにかく電池を入れないで、購入店へ持っていきましょう。

補聴器は硬い物に当たるとヒビが入ってしまう

補聴器を着けることに慣れてくると、専用のケースに入れず「ちょっとの間だけ」とポケットに入れてしまうことがあります。
そうすると補聴器以外の小さな物、たとえば車や家の鍵、小銭や携帯電話などの硬い物が補聴器とぶつかる可能性が増えます。
ポケットの中に入れたスマホ、キー

特に男性はバッグを持たない人が多い為か、補聴器をポケットに直接入れることがよくあります。ポケットから出した補聴器が割れているのを見つけて、びっくりするそうです。
ほかにも、道路のような硬い場所で腰より高い位置から補聴器を落とすと小さなヒビが入ってしまうことがあります。小さなヒビは目立たないこともあり、そのまま修理をせずに使用してしまいます。そうすると、小さなヒビ割れによるダメージが蓄積していき、結果大きなヒビ割れとなってしまうことがあります。

補聴器にヒビが入ると、どうなるの?

補聴器にヒビが入ると、正常に使うことは出来ません。
小さなヒビであったとしても、聞こえ方は必ず変わります。音の大きさが不規則に変わったり、ジジジやガーガーという機械音が聞こえたりします。
ヒビが入った補聴器をそのままにしていると、補聴器の外側だけでなく、内部部品の故障の原因にもなります。これは汗や湿気が内部に入り込みやすくなるためです。
耳あな型補聴器型にヒビが入った画像

まれにヒビが入った補聴器を、そのまま使おうとする方がいます。耳を傷つける恐れがありますから、ぜひ止めていただいた方が良いでしょう。
補聴器にヒビが入った時の影響は、ヒビの位置や大きさによって一概に言えません。どんなヒビであったとしても、基本的に修理が必要になります。

補聴器のヒビ割れに対する修理

オーダーメイドの耳あな型補聴器の場合、小さなヒビ割れだけであれば販売店で補修することが可能な場合があります。大きなヒビ割れや内部部品まで傷んでいる場合は、補聴器メーカーで修理することになります。
電卓と円マークの画像

修理金額は損傷の状態次第ですが、保証期間内であれば無償で直せる場合があります。保証期間が終わっている場合の修理金額は、交換する部品と職人の工賃で決まります。最安でも一台5,000円以上になります。

補聴器に傷がつかない正しい取り扱い方法

補聴器を傷やヒビ割れから守る為にも、補聴器を外すときは必ずケースに入れるようにしましょう。うっかりケースに入れ忘れることは多いので、習慣づけることを意識しましょう。

習慣にするためには、例えば、外出する際に小さなケースを持つようにしましょう。もし持っていなければ、お好みの補聴器用ケースを購入しましょう。

外で補聴器を外すときは、道路や建物のコンクリートなど足元が硬い場所に落とさないことが大切です。
補聴器を耳から外す時には、出来る限り椅子に座って、落ち着いて取り外しましょう。電車やバスの中にいる時は、出来る限り外さないように気をつけましょう。
補聴器に傷がつかない正しい取り扱い方法

まとめ

補聴器は、毎日身に着けて使うものです。どんなに気をつけていても、故障してしまうことがあります。人間ですから、取り扱いのミスは起こります。
しかし私たちの経験上、一度、うっかりミスで補聴器を壊してしまったお客様は、同じミスを繰り返すことはほとんどありません。

この記事でご紹介した
・電池のプラス/マイナスの入れ間違い。
・電池カバーに強い力を入れてしまうこと。
・補聴器を洗濯機に入れてしまうこと。
・補聴器を着けたままお風呂に入ってしまうこと。
・補聴器を硬いものにぶつけてしまうこと。

これらに気をつけていただければ、補聴器を長持ちさせられます。

また万が一、ここで紹介したような取り扱いのミスで、補聴器を故障させてしまった場合には、なるべく早く、補聴器店へご相談ください。

本記事が、皆様の補聴器の正しい取り扱い、そして補聴器を良い状態で使っていただく助けになれば幸いです。


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私が書きました

松原浩子 写真

松原 浩子

カナダの州立大学大学院音楽療法学科修士課程修了。10年間カナダ認定音楽療法士として乳幼児から高齢者までを対象とした、心身の発達、社会性やコミュニケーション能力の向上に携わる。音楽療法を通して難聴と補聴器に興味を持ち、2018年にプロショップ大塚に入社。店舗でのお客様の声と論文等の根拠に基づいた資料を基に「納得と安心の聞こえ」「楽しい生活」につながる情報をお届けいたします。

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