補聴器の専門家は、認定補聴器技能者と言語聴覚士


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補聴器の専門家は、認定補聴器技能者と言語聴覚士

補聴器を調整するには、聴覚と難聴についての専門知識と補聴器の調整技術、両方が必要です。補聴器の専門家は、認定補聴器技能者と呼ばれる資格を持っています。また医療機関などで働く言語聴覚士の方も、補聴器の専門知識を持っている場合があります。
補聴器の専門家である認定補聴器技能者と言語聴覚士について、専門領域、資格の取り方、仕事の内容などを紹介します。

認定補聴器技能者の専門領域、資格の取り方、仕事の内容

認定補聴器技能者の専門領域

日本における唯一の補聴器の専門資格です。難聴の方の相談を受け、困りごとをお聞きし、ヘッドホンを使った聴力検査で状態を調べ、補聴器の調整を行います。補聴器の販売業務を兼任することも多くあります。

難聴の改善という意味では、耳鼻咽喉科の医師や、言語聴覚士とコミュニケーションを取りながら、補聴器の調整を行うこともあります。

耳鼻咽喉科の一部には、補聴器外来という難聴の対応を専門に行っているクリニックや病院があります。その中での役割分担は、医師は診察と治療および補聴器が合っているかの適合判定を担当します。認定補聴器技能者および言語聴覚士は、聴力検査、補聴器の調整、補聴器の効果確認の検査、取り扱いの指導などを担当しています。

難聴の相談については、どの職種が対応するかは施設によります。医師、言語聴覚士、認定補聴器技能者の誰もが難聴の相談にお答えできます。
聴力検査

認定補聴器技能者の資格を取るには最短4年!

認定補聴器技能者とは、公益財団法人テクノエイド協会が認定する補聴器の専門家です。
公益財団法人テクノエイド協会が実施する4年間の認定補聴器技能者養成課程を修了し、認定補聴器技能者試験に合格すると、「認定証書」と「認定補聴器技能者カード」を交付され、認定補聴器技能者登録簿に登録されます。
しかも、この登録の期間は5年間なのです。5年に一度は勉強し直して、講義を受けて単位を取ったり、試験に合格しないと、認定補聴器技能者の資格はなくなってしまいます。つまり現役の認定補聴器技能者は、常に最新の専門知識を持っていると思っていただいてよいでしょう。
認定補聴器技能者

認定補聴器技能者の実際の仕事

認定補聴器技能者は、難聴と補聴器についての専門知識と、一人ひとりの聴力に合わせて補聴器の音量・音質を調整する技能を持っています。また一人ひとりの困りごとと生活環境に合わせて最適な解決策を提案する為に、細かなカウンセリングも行います。

補聴器には様々な価格の商品があり、それぞれ機能が異なります。またご予算は、もちろん一人ひとり違います。認定補聴器技能者は、ご予算の中で、もっともよく聞こえるよう最適な提案を行うことが役割です。またご予算が決まっていない方には、値段の違いをご理解いただくため、様々な補聴器の体験をおすすめすることもあります。

補聴器を調整して、お客様の耳に着けた後には、耳栓のサイズの確認、お客様の着け心地の確認などを行います。日常生活の中で、うるさい不愉快な思いをしないよう、施設の中で食器の音や交通騒音などを再現して、うるささを予防するテストは、ほとんどの施設で行われているようです。また補聴器を装用して、どれくらい良く聞こえるようになったか、効果を確認する検査(装用検査)を行います。

補聴器の装用指導

補聴器の装用者には、子供も高齢者も多くいらっしゃるため、ご本人またはご家族が、補聴器を正しく使用できるよう、取り扱いの指導なども大事な仕事です。

上記の様に、認定補聴器技能者は、補聴器に関することのほぼすべてを行っています。

※認定補聴器技能者が行わない仕事について
聴力検査を行った際に、病気の可能性が発見された場合は、医師の診察をお願いすることになります。また認知症など、ご本人の記憶力・判断能力が十分ではない場合は、ご家族へご連絡するなどして、補聴器の調整を行わない場合もあります。
補聴器は、高齢者が使うことの多い医療機器ですから、認定補聴器技能者だけで対応できない場合は、適切な関係者へ相談することが義務付けられています。

言語聴覚士と認定補聴器技能者は、どう違うの?

言語聴覚士も、認定補聴器技能者と同様に、補聴器の調整などを行う場合があります。言語聴覚士と認定補聴器技能者は、どう違うのでしょうか?

言語聴覚士は嚥下、発声指導、聴覚の3つが専門

言語聴覚士は、鼻、のど、耳に関連するリハビリテーションが主な業務です。耳鼻咽喉科の医師が、鼻、のど、耳の治療を行い、耳鼻咽喉科の領域でリハビリテーションが必要な場合は、言語聴覚士の仕事になります。

具体的には、高齢者が食事を飲み込みを間違ってしない嚥下指導、発声がうまくできない人への発声指導などがあります。聴覚のリハビリテーション、補聴器の調整も、言語聴覚士の専門領域に含まれます。

認定補聴器技能者が、補聴器だけを対象とした専門資格であるのに対して、言語聴覚士が担当する領域はとても広くなっています。言語聴覚士の専門学校では、3つの領域について教育を行っていますが、実際に就職した後は、発声指導が得意な言語聴覚士、嚥下指導が得意な言語聴覚士、補聴器が得意な言語聴覚士と、専門領域が分かれていきます。

補聴器を得意とする言語聴覚士は非常に少なく、多くの言語聴覚士は発声指導や嚥下指導などを専門にしています。すべての言語聴覚士が補聴器を専門にしているわけではなく、言語聴覚士の一部に、補聴器が得意な人がいるというのが実情です。

補聴器が得意な言語聴覚士は、病院の補聴器外来、補聴器のメーカー、一部の補聴器専門店、聾学校などで働いています。

難聴の相談は、言語聴覚士が在籍している病院の補聴器外来、または認定補聴器技能者が常勤している補聴器専門店のどちらかをお選びいただくのが確実です。

難聴と補聴器の専門家に、相談するには?

補聴器の専門家に相談したい場合は、病院の補聴器外来、または補聴器専門店を選ぶことになります。
どちらの施設も、認定補聴器技能者や言語聴覚士などの補聴器の専門家が常勤しているとは限りません。また専門家がいたとしても、資格を持っていない人が担当する場合もあるでしょう。

どちらの施設も多くの場合、予約制を採用しています。予約の際に、認定補聴器技能者または言語聴覚士が常勤しているか、専門家に対応をお願いできるか確認してみるとよいでしょう。

なお認定補聴器技能者が常勤している補聴器専門店は、下記のリンク先から分かります。
公益財団法人テクノエイド協会から認定されている認定補聴器専門店です。

上記の認定補聴器専門店は、認定補聴器技能者が常勤していることに加えて、検査設備の充実や顧客情報の管理など、さまざまな点で、外部機関の調査を受け、合格している補聴器専門店です。補聴器の専門家に相談したい場合には、一つの参考になると思います。

佐鳴台店、認定証書と認定ステッカー

認定補聴器専門店には、「認定証書」と「認定ステッカー」が飾られています


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私が書きました

宮﨑 絢子

この記事は宮﨑絢子が書きました

補聴器専門店プロショップ大塚・浅草店所属。2才のころから慢性中耳炎を患い、難聴と補聴器に興味を持ち、2017年6月にプロショップ大塚に入社しました。聴覚医学に関する論文や、厚生労働省の資料などをもとに、可能な限り正確な情報を皆様にお届けします。皆さまにわかりやすい記事を心がけています。少しでも、あなたのお役に立つ情報がお届けできればうれしいです。

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