補聴器のカタチ別おすすめ器種16選、初めての人のための選び方も
初めて補聴器をご利用を考えている人のために言語聴覚士が、形状別におすすめ器種を紹介します。
自分にぴったり合った補聴器を選ぶには?
自分にぴったりの補聴器を選ぶには、いくつかの要素があります。
1、よく聞こえるようにしたい場面から選ぶ
補聴器を考え始めたキッカケを思い出してみましょう。
たとえば、友人たちが冗談で笑っている時に、自分だけ聞き逃してしまい笑えない。それが何度も続くなら”何とかしたい”と思うものです。
補聴器は、よく聞こえるようにしたい場面に合わせて、必要な機能が搭載されている器種を選ぶのがおすすめです。
補聴器は音を大きくするだけではなく、言葉の聞き取りを補助したり、うるささを減らす機能があります。多機能な補聴器ほどより自然に聞こえやすくなりますが高額になります。必要な機能と予算のバランスをみて、自分にあった器種を選びましょう。
2、形から選ぶ
補聴器にはいくつかの形状があり、目立たなさの好み、取り扱いの簡単さのご希望によっておすすめのカタチが変わってきます。
補聴器は1日中使うことも多いため、ストレスが少なく快適に使用できるものを選ぶのがポイントです。
3、聴力から選ぶ
おすすめの器種は聴力によって変わってきます。聴力に合っていない器種を選ぶとよく聞こえません。
次の表であなたの聴力を確認しましょう。本記事のおすすめ器種は、ご自分の聴力と合わせてご確認ください。
平均聴力(㏈) | 自覚 | |
---|---|---|
軽度 | 25~40dB未満 | 小さい声や騒音下の会話が聞き取りにくい |
中等度 | 40~70dB未満 | 普通の会話が聞き取りにくい |
高度 | 70~90dB未満 | 耳元の大きな声でも聞き取りにくい |
重度 | 90dB以上 | ほとんど聞こえない |
平均聴力(㏈) | 自覚 | |
---|---|---|
軽度 | 25~40dB未満 | 小さい声や騒音下の会話が聞き取りにくい |
中等度 | 40~70dB未満 | 普通の会話が聞き取りにくい |
高度 | 70~90dB未満 | 耳元の大きな声でも聞き取りにくい |
重度 | 90dB以上 | ほとんど聞こえない |
補聴器のカタチ別のおすすめ
RIC耳掛け型のおすすめ5選
RIC耳かけ型は小型で目立ちにくく、現在では最も普及しているカタチです。スマートフォンとの連携ができるなど多機能な器種も多く、目立ちにくさと機能性の両方をお求めの方におすすめです。
(片耳、両耳とも充電器込み価格)
- たくさんの人に利用されている器種が安心な方
- 言葉の聞き取りと音質の良さをお求めの方
- ビデオ会議に補聴器を活用したい方
スマホやパソコンとBluetoothで接続することが出来るので、動画サイトの視聴やビデオ会議に役立ちます。
(片耳、両耳とも充電器込み価格)
- スタイリッシュなデザインにこだわりたい方
- 騒がしい場所での聞き取りを改善したい方
- 補聴器を使うと自分の声に違和感を感じる方
(充電器はセット)
- 最高の聞こえを追求したい方
- 旅行・スポーツ・仕事などにアクティブな方
- 補聴器を使っていることを意識したくない方
さらにモーションセンサーからユーザーの聞き取りたい意図を汲み取り、AI機能が効果的に働きます。
周りがうるさい中で、視界の外や横方向など360°どちらから声を掛けられても、人の声だけ自然と浮き上がります。
(非課税)
- コスパ重視の方
- 小さいボソボソ声を聞き取りたい方
- 静かな場所での聞こえを改善させたい方
(非課税)
- できるだけ補聴器の価格を抑えたい人
- 基本的な機能・性能で十分に聞こえる人
耳あな型のおすすめ6選
耳あな型はメガネやマスクを使う方におすすめです。本体が耳の中だけにおさまるので、メガネやマスクの邪魔にならないのです。充電式を選べば取り扱いが簡単ですし、極小サイズを選べば外からまったく見えません。
(非課税)
- 外から見えない補聴器がいい方
- 耳の穴が小さい方
- アクティブに活動される方
(片耳、両耳とも充電器込み価格)
- カッコイイ補聴器がいい方
- 取り扱いが簡単な補聴器がいい方
- 充電式の耳穴型がいい方
((片耳、両耳とも充電器込み価格))
- 充電式の耳穴型がいい方
- コストを抑えたい方
(非課税)
- 聞こえに関する機能を最大限に活用したい方
- スポーツ等日々アクティブに活動する方
((片耳、両耳とも充電器込み価格))
- 極小サイズで充電式が良い方
- 目立たない補聴器をご希望の方
- 補聴器を待たずに、すぐ試したい方
(非課税)
- 補聴器の価格を抑えたい方
- 距離が離れた人の声を聞き取りたい
- 目立たない補聴器がいい
耳掛け型のおすすめ3選
耳掛け型はサイズが大きいことから、手先が上手く動かせない方に選ばれることが多いです。また音を出すパワーが強いため重度の難聴まで対応できるので、重度難聴の方におすすめです。
(片耳、両耳とも充電器込み価格)
- 充電式耳かけ型でお値打ちモデルがいい方
- 小さい声、聞き取りにくい声を聞きたい方
(非課税)
- 多くの人に利用されているメーカーが安心な方
- 重い難聴の方
- Bluetoothで様々な機器と接続したい方
(非課税)
- ほとんど外出の機会がない方
- 多くの機能は必要とされない方
- 最も安い補聴器をお探しの方
聴力に応じてPrompt S と Prompt MPの二種類からお選びいただけます。
ポケット型の補聴器のおすすめ2選
ポケット型の補聴器は、どれも機能が限られています。その分、価格が安いです。音量を調整するつまみが大きく、ご自身で音量を操作したい方におすすめです。
(非課税)
- 両耳で音を聞きたい方
(非課税)
- しっかりとした音量感が欲しい方
- アナログ式の補聴器を使ってきた方
補聴器は気軽にご試聴ください
補聴器を初めて検討している方は「どれが自分に合っているか分からない」のが普通です。そもそも「いつ、補聴器を始めたらいいのか分からない」という方がほとんどです。
ご相談だけの方も大歓迎です。お気軽にお問い合わせください。
【監修】
補聴器専門店プロショップ大塚を運営する株式会社大塚の代表取締役。認定補聴器技能者、医療機器販売管理者。
たくさんの難聴の方々に、もっとも確実によく聞こえる方法をご提供することが私たちのミッションです。
監修においては、学術論文もしくは補聴器メーカーのホワイトペーパーなどを元にしたエビデンスのある情報発信を心がけています。
なお古いページについては執筆当時の聴覚医学や補聴工学を参考に記載しております。科学の進歩によって、現在は当てはまらない情報になっている可能性があります。
※耳の病気・ケガ・治療、言語獲得期の小児難聴や人工内耳については、まず医療機関へご相談下さい。