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【Q&A】イヤモールドを着けているのに、なぜ補聴器からハウリングが起こるの?

【Q&A】イヤモールドを着けているのに、なぜ補聴器からハウリングが起こるの?

ご質問
  • 私は中等度の難聴と言われ、補聴器を使っています。ゴムの耳せんではよく聞こえないし、音が外に漏れてピーピー周りに聞こえてしまうと言われ、イヤモールド(筆者注、オーダーメイドの補聴器用耳せんのこと)を作ってもらいました。
  • 補聴器のイヤモールドは圧迫感があるくらいぴったりなのに、すごくハウリングが起きるのですが、補聴器自体の故障でしょうか?

回答:圧迫感があっても、耳とイヤモールドの間に隙間が出来ている可能性はあります。補聴器内部の故障で、ハウリングが起こることもあります。これらの他に、イヤモールドにひびが入っていたり、イヤモールドと補聴器の接続箇所に隙間があってもハウリングの原因になります。

質問者さんは、すでに補聴器をお持ちの方で、ハウリングについてお悩みのご様子です。
この記事では質問の中にあるハウリングとイヤモールドについての簡単な説明と、ハウリングが起こる4つの原因について解説します。

ハウリング(ピーピーという雑音)について

補聴器を使用していると、補聴器から「ピー」とか「ジー」という音が聞こえることがあります。
この現象はハウリング、もしくはフィードバックと呼ばれています。ハウリングは補聴器に限らず、カラオケやホテルのセミナー会場など、マイクとスピーカーがあれば、どこでも起こりうる現象です。

一般的なハウリング現象
ハウリングの原理

スピーカーから出た音を、マイクが拾い、その音をアンプが増幅し、またスピーカーから出してマイクが拾い、また増幅し……この現象が繰り返されるとスピーカーからは「ピー」とか「ジー」「キーン」という異音が発生します。これがハウリングが発生する仕組みです。

さて補聴器のハウリングですが、補聴器とイヤモールドが正常で耳に合っているなら、ハウリングは起きません。逆に言えば、どこかに異常があればハウリングの原因になります。

ハウリングの原因はイヤモールド

イヤモールド(オーダーメイド耳せん)について

質問者さんがおっしゃっているイヤモールドとは、オーダーメイドで作る耳せんのことです。
耳かけ型補聴器の場合、補聴器の先端、耳に入る部分には必ず耳せんが付きます。この耳せんには既製品のゴム耳せんと、耳の形に合わせて作成するイヤモールドがあります。

既製のゴム耳せんとイヤモールド

イヤモールドは耳の型を取って一人ひとりの耳に合わせて作るため、ぴったり耳を塞ぎます。音が外に漏れないため、補聴器から出た音が再びマイクに入ることが無く、ハウリングを抑えられます。
質問者さんはこのことを理解されているため「圧迫感があるくらいぴったりなのにどうしてハウリングするの?」と疑問に感じているのだと思います。
イヤモールドを使用していてもハウリングする場合の原因について解説します。

ハウリングの原因①:補聴器内部の故障

イヤモールドが正しく作られていて、ご本人が正しく耳に装着していることが出来ており、補聴器の調整も正しく行われているのにハウリングが起こるなら、その原因は補聴器の故障です。
イヤモールドが正しく作られている、正しく装着されている、補聴器の調整も正しく行われている、それでもハウリングが起こるなら、この故障はハウリングの中でも少し特殊なものです。さきほど紹介したフィードバックとは異なり、リンギングと呼ばれています。

リンギングもいくつか種類が分かれます。
・内部にあるスピーカー部品から出てくる正常な音でなく、外側の筐体が振動して異常な音が発生するケース。
・補聴器内部のスピーカー部品の位置がズレてしまって、筐体の隙間から音が出てくるケース。
・補聴器内部のスピーカー部品そのものが不良品であるケース。

これらは故障ですから、補聴器店へ持っていき修理してもらいます。保証書があれば、お持ちの補聴器を取り扱っている補聴器店なら、当社を含め、どこでも修理は受け付けてもらえると思います。なお保証期間が過ぎている補聴器については、保証書が無くても大丈夫です。
ただし、この種類の故障は稀です。実際にはイヤモールドに関連した原因の方が、まず先に考えられます。

ハウリングの原因②:イヤモールドのヒビや破損

イヤモールドは硬いアクリル素材、または柔らかいシリコン素材で作られています。
イヤモールドの耐用年数は、素材と作り方によっておおよそ決まります。使い方の影響も大きいのですが、もっとも短いとシリコン素材の場合、1年から2年で壊れる場合もあります。この逆にアクリル素材でもっとも頑丈な製法を選べば、10年以上使える場合もあります。イヤモールドにヒビが入った状態で補聴器を使うと、ヒビから音が漏れてしまい、それがハウリングの原因になります。
イヤモールドは素材によりますが、1万円前後で購入できます。補聴器は買い替えずに、イヤモールドのみを交換することも可能です。

ハウリングの原因③:イヤモールドと補聴器の接続チューブが硬くなっている。

イヤモールドと補聴器は、チューブで接続されています。このチューブは、ビニール素材で出来ており、新品のうちは柔らかく、その柔らかさで接続部分を密閉してくれます。しかしビニール素材なので太陽の光などの紫外線を浴びると劣化して硬くなります。

チューブと接続されているイヤモールド

新しいチューブ

変色したチューブ

劣化して変色したチューブ

毎日、補聴器を使っていると数カ月程度で硬くなり、簡単にひび割れるようになります。このチューブのひび割れ部分の隙間は、ハウリングの原因になります。なおチューブが硬くなっていると、補聴器から簡単に外れてしまう場合があります。この状態はやはり接続部分を密閉できていないので、ひび割れが無かったとしても、硬くなったチューブはハウリングの原因になります。

新品のチューブは触るとやわらかく、色も透明です。時間が経つと黄色く変色して、硬くなってきます。触ってみて、チューブが硬いなと思ったら、最寄りの補聴器店に相談しましょう。補聴器店であれば、チューブの交換は無料もしくは数百円で、すぐに対応してもらえると思います。

ハウリングの原因④耳とイヤモールドの隙間

イヤモールドが耳の形に合っていない場合、隙間が出来て、外に音が漏れ、ハウリングの原因になります。
近年、補聴器を調整するときには、耳せんの音漏れテストが行われることが一般的です。このテストは、音が外に漏れる量を調べるもので、これを省略しているとイヤモールド制作のミスを見逃すことがあります。このテストが行われているなら、イヤモールドの形状が原因で、ハウリングすることはあまり考えられません。

質問者さんは圧迫感があるイヤモールドをお使いで、ぴったりしていると感じているとのことですが、圧迫感を感じるイヤモールドを使っていても、音が外に漏れる場合はあります。
たとえば足に合わない靴を履くことを想像してみてください。靴のサイズはおおよそ合っているのに足のどこか一か所が圧迫され痛くなってくる、それでも他の部分はゆるいということ、経験ないでしょうか?イヤモールドも同様で、耳の一部に強い圧迫感があっても、ぴったり耳に合っているとは限らないのです。イヤモールドは耳の型を取って作る職人的な商品です。着け心地よく、ハウリングしにくいイヤモールドを作るには、高い専門的技術が必要になります。補聴器専門店の中でも外部機関から認定を受けている認定補聴器専門店はイヤモールド作成の経験が多いため、相談先としておすすめです。

ここがポイント!

ここまで補聴器のハウリングの原因について解説しましたが、そもそも耳に良く合った補聴器なら、装着中のハウリングはほぼ起こりません。ハウリングがするということは、販売店による補聴器や耳せんの調整が不適切な場合も考えられます。何回か相談してもハウリングが解決されないなら、補聴器調整の担当者か補聴器店を変えてみることも一つの手段です。

お困りの方はプロショップ大塚にご相談ください。他店購入の補聴器でも大丈夫です。

この記事では、質問者さんへの回答を補足して、ハウリングの原因を詳しく解説しました。
今回のようなケースの場合、ハウリングの原因が複数考えられるため、補聴器の専門家でなければ解決することは難しいです。プロショップ大塚へのご来店が可能なら、ぜひご相談ください。他店購入補聴器でも大丈夫です。弊社で修理対応可能なメーカーは、シグニア、フォナック、ワイデックス、スターキー、リサウンド、オーティコンです。

※おまけ。すべて正常でもハウリングが起こる状況もあります

補聴器の本体とイヤモールド、耳の形状とのフィット、これらすべて正常だったとしても、ハウリングが起こる状況があります。それは補聴器のスイッチを入れたままにして、耳から外しているときです。

下の写真のように、補聴器をどこかに置いている場合や、補聴器を装着する前などはハウリングが起こるときがあります。

電源を入れたままだとハウリングする

電池が入ったままだとハウリングする

補聴器を顔に近づけている

補聴器を耳にきちんと装着するまではハウリングする

これは正常な状態の補聴器でも起こりうることですので、補聴器やイヤモールドの異常ではありません。

今回の質問は、補聴器を装着中のハウリングについてでしたが、それ以外のタイミングでのハウリングはお取り扱いで注意していただければ解消できます。

①補聴器を耳から外しているときのハウリングについては、しっかり電源を切っていただくこと。

②補聴器を耳に着ける際には、スイッチを入れてから音が出るまで数秒の時間がかかるので素早く耳に着けていただくこと。

この2つで、ハウリングは解消できます。

※本記事はプロショップ大塚代表のTwitter質問箱へいただいた匿名質問にお答えしたものです。当時の情報のため、現在とは状況が異なる場合があります。


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補聴器専門店プロショップ大塚を運営する株式会社大塚の代表取締役。認定補聴器技能者、医療機器販売管理者。

たくさんの難聴の方々に、もっとも確実によく聞こえる方法をご提供することが私たちのミッションです。
監修においては、学術論文もしくは補聴器メーカーのホワイトペーパーなどを元にしたエビデンスのある情報発信を心がけています。

なお古いページについては執筆当時の聴覚医学や補聴工学を参考に記載しております。科学の進歩によって、現在は当てはまらない情報になっている可能性があります。

※耳の病気・ケガ・治療、言語獲得期の小児難聴や人工内耳については、まず医療機関へご相談下さい。

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