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年代別、難聴の症状/対策(2) – 中学・高校から、新社会人までの難聴
中学・高校から、新社会人までの難聴
難聴の方でも、症状が軽い場合は、小学生まで困ることはあまり無いと思います。
成長して、困り始めるタイミングは主に3つあります。
1)中学1年生で英語の授業が始まること。
2)大学に進学して大教室の講義で席が遠いこと。
3)就職して仕事で上司、先輩、お客様の言葉を聞き返せないこと。
それぞれの困り始める状況について、当店のお客様の事例を交えてお話をします。
中学・高校の英語
中学校の授業では英語が始まります。
特に英語の授業で困るのは、英語を聞き取るヒアリングの問題です。
過去、当店のお客様に、英語のヒアリングが苦手なため、英語の授業がまるごと嫌いになってしまった方がいらっしゃいました。
高校に入ってから、補聴器を始めたのですが
「英語の点数が、上がってきたんです!もっと早く補聴器を始めれば、もう一つ上の高校に行けたかも知れない!!」
とお母様がおっしゃっていました。
思春期なので、補聴器を始めることに抵抗を感じることがあるかも知れません。
抵抗を感じる理由は様々ですが、見た目も一つの理由になります。
めだたない補聴器やおしゃれな補聴器など、ご本人が納得・安心して補聴器が選べるよう
複数のメーカーを扱う当店にぜひご相談下さい。
大学の大教室(大講義室)
大学に入学すると、大きい学校では最大200人ほどを収容できる大講義室があります。
こういった広い教室での講義は、学生と教授との距離が10メートル以上になります。
中学や高校の教室のように、先生との距離が3メートル程度なら困らない軽度難聴の方でも、大学の大講義室では困ることがあります。
距離の近い会話に困らず大講義室のみで困る場合の対策は、補聴器だけでなく、無線イヤホンという方法があります。
※ 講義で使う無線イヤホン
中学校でも高校、大学でも、講義形式の授業で困る場合の対策は、補聴器または無線イヤホンのどちらかになります。
無線イヤホンは、先生にピンマイクをつけてもらったり、教壇にマイクを置かせてもらい、ご本人は耳にイヤホンを使うというものです。
これを使うと目の前で話してもらっているかのように、先生の話がよく聞こえるようになります。
※ 学校への相談の仕方
学校には「ハンデを持つ人にも、教育と情報が届くようにしよう」という考え方(情報保障といいます)があります。
そのため、どんな中学、高校、大学であっても基本的に相談に乗ってくれます。
もし担任の先生に相談して話が通じなければ、校長先生、県の教育委員会、文部科学省の順番に相談してみましょう。
新社会人の困りごと。
軽度な難聴の方が就職すると「聞こえないことが失礼な環境」に身を置くことになります。
ある保険の営業職の方は、「お金の桁」を聞き間違えて、お客様を怒らせてしまったそうです。
また職場を転職した時に、初めて難聴を自覚する方もいます。
この方は、最初の職場の同僚たちが親切な人ばかりで、みんな大きい声で話してくれていたことに気づかなかったそうです。
転職して、自分を知らない人に囲まれて、はじめて自分の耳が遠いことに気づいたそうです。
仕事上のコミュニケーションは、学校で先生や同級生と話すことと違い、重要な話が増えます。
また一つのミスや聴き逃しで、信頼を損なう場合もありえます。
耳が聞こえにくいだけで、職場に馴染めなかったり、仕事を辞めたり、転職するのは非常にもったいないことです。
お早めに補聴器を試していただくのが良いと思います。
難聴は多種多様
難聴と一言で言っても、実は多種多様で、「治療で良くなる難聴」「補聴器を使って簡単によく聞こえる難聴」「補聴器を使ってもよく聞こえるまで時間がかかる難聴」などなど・・・様々な種類があり、原因も対策も異なります。
聞こえの困りごとは、いつでも何でもプロショップ大塚へご相談下さい。
難聴について
難聴の種類 – 難聴にも大きく分けて3種類
年代別、難聴の症状/対策(1) – 赤ちゃんから小学生までの難聴
年代別、難聴の症状/対策(2) – 中学・高校から、新社会人までの難聴
年代別、難聴の症状/対策(3) – 病気や怪我が原因の難聴(青年期から中年期まで)
年代別、難聴の症状/対策(4) – 加齢性難聴(主に60歳以上)
難聴の検査 – 正しく調べることが大切