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難聴に種類ってあるの?難聴の基本


難聴の種類により症状や困りごとは変わります

難聴に種類ってあるの?難聴の基本

難聴は、大きく感音性難聴、伝音性難聴、混合性難聴の3つに分けられます。
例えば加齢にともなう加齢性(老人性)難聴は感音性難聴の1つです。
これらの3つは、それぞれ症状、自覚、困りごと、対策が異なります。
難聴の種類やそれぞれの原因と症状、なってしまった時はどうすればよいのかをご紹介します。

実は高齢者の半分以上が該当!感音性難聴って?

耳に明らかな病気のない方を対象に、年齢ごとの平均聴力を調べた研究1)があります。
その結果、個人差はありますが、なんと70歳後半では概ね2人に1人が難聴だという事がわかりました。
加齢による聞こえにくさは、誰にでも起こる可能性があるのです。
年齢にともなう難聴を加齢性(老人性)難聴といいます。これらは感音性難聴と呼ばれるものの1つです。

感音性難聴は、耳の奥の部分に損傷が起こり、音や言葉が聞こえにくくなる難聴です。下の画像の「蝸牛」や「三半規管」のどちらか、または両方にダメージがあります。蝸牛や三半規管など、耳の奥にある器官をまとめて「内耳」と呼びます。

耳の構造_三半規管_蝸牛_聴神経

なお脳のダメージによって聞こえにくくなった場合も、感音性難聴に分類される場合があります。たとえば脳梗塞の後遺症などです。これは人間が音や言葉を認識するためには、耳だけでなく脳も正常に機能している必要があるためです。

感音性難聴はどんな症状?病気?老化?

感音性難聴の原因

代表的な感音性難聴として、加齢性(老人性)難聴や突発性難聴、騒音性難聴、音響外傷、メニエール病による難聴、聴神経腫瘍による難聴などがあります。

これらの病気に共通するのは、蝸牛の中にある、音を感じる細胞「有毛細胞」か、有毛細胞で感じた刺激を脳に届ける「聴神経」のどちらか、もしくは両方がダメージを受けていることです。

有毛細胞とは、蝸牛の中に約15000本も生えている細胞で、いわば音のセンサーとしての役割を果たしています
センサーの働きが弱まってしまうと、音が小さくなるだけではなく、ぼやけて聞こえてしまうようになってしまいます。

聞こえにとても重要な有毛細胞ですが、とても脆く、日常的に大きな音を聞いているだけでも傷んでしまいます。
また、髪の毛と違って生え変わりません。今のところ、一度壊れてしまうと元通りには治らないのです。

有毛細胞

※画像はワイデックス社資料より引用

感音性難聴の症状、困りごと

感音性難聴の症状は、原因によって異なります。音や言葉が聞こえにくいだけでなく、耳鳴りが聞こえてしまうケース、その他にめまいが起こるケースもあります。こういった症状は、もちろん問題なのですが、ここでは聞こえに関連する困りごとをご紹介します。

音は聞こえるんだけど、細かいところがはっきり聞こえない

「何を言われたかはわかるんだけど、細かいところが聞き取れない」「テレビ番組をみていても、声は聞こえるけど何を言っているのかわからない」というお困りごとを感じる方は多くいらっしゃいます。
感音性難聴の場合、音が小さく感じるだけでなく、音が歪んだり、ぼやけて聞こえてしまうため、はっきり聞き取ることが難しくなります。
例えば、テレビの音量を大きくしても、ぼやけて聞こえてしまい、なかなかはっきりと聞き取ることが出来ません。
しっかり聞き取りたいからと音量をどんどんあげてしまい、気づいたときには、隣の家の人にも聞こえてしまうほどの、爆音になっていることもあるのです。

自分の声が大きくなる

感音性難聴になると、人の声が聞こえにくいだけではありません。自分自身の声も聞こえにくくなり、適切な声の大きさが分からなくなります。
例えば、家族でショッピングに出かけた際に周りの方に、話し声がすべて聞こえる大声になってしまったり、葬儀や友人のお見舞いなど、静かにしなければいけない場面でも、大きな声で話してしまったりします。

ご家族の方が難聴の方のためにできることについては、こちらの記事をご覧ください

家族・友人の話を「無視」してしまう

感音性難聴、中でもお年とともに進行する加齢性難聴は、高齢になってから発症するため、自覚症状がないことが少なくありません。難聴の自覚がないまま過ごしていると、ある日、急に友人や家族から「なんで返事してくれないの?」「なんで無視するの?」などと指摘されてしまうことがあります。
ご本人にとっては自覚がないため、いったい何のことか分かりませんが「声をかけられて、気づくことができなかった」「話しかけられていたのに、返事をしなかった」ことがあったということです。

ご本人に無視したつもりがなくても、ご家族・ご友人にとって「無視された」ということが続くと、人間関係が疎遠になってしまいます。

仕事の自信がなくなってしまう

お仕事やボランティア活動などを続けている方は難聴の始まりに、比較的早く気付くようです。打合せや会議またはお客様の対応など、相手の話をしっかり理解して返事をしなければいけない場面が数多くあるからです。こういった大切な場面で、相手の話が分からないことが続き、自信がなくなってしまう方は、少なくありません。真剣な場面で、相手の言葉をハッキリ聞き取ることが出来ないために仕事から引退してしまう方もいらっしゃいます。

感音性難聴の治療は可能なの?

多くの感音性難聴は、治療で聴力を改善させることは難しいと言われています。基本的に、感音性難聴の方は、めまい、耳鳴りなどの難聴以外の症状がなければ、補聴器で聞こえを改善していくことが一般的です。

感音性難聴の方が、初めて補聴器を使う場合、購入前にしっかり試聴してから購入することがおすすめです。めまい、耳鳴りなどの症状がある場合は、補聴器の前に、まず耳鼻咽喉科でしっかり治療しましょう。

難聴は、どこまで進む?言葉も分からなくなる?

多くの感音性難聴に共通しているのが、音だけでなく言葉が分かりにくくなる症状です。
これは十分大きな声で話しかけられても、言葉が理解できないということです。

実は私たち人間が音や言葉を感じて理解するのは、耳だけではなく脳の働きです。
普段、私たちは耳で音を聞いていると思っていますが、実際は脳で音を聞いています。
外から入ってくる音は、耳の奥にある内耳で電気信号に変換し、脳に伝えているのです。

脳は外部からの刺激が入ってくることで適切に機能しますが、刺激が入ってこない脳は、少しずつ衰えてしまいます。
耳が正常なら、適切な刺激が脳まで届きますが、感音性難聴では音の刺激が脳まで届きにくくなります。
この結果、刺激が入ってこない脳は、徐々に機能しづらくなり、難聴が始まってから数年程度経過すると、少しずつ言葉が分かりにくくなっていくと考えられています。

※画像はワイデックス社資料より引用

 

言葉を聞き取る力の検査について、詳しくはこちらをご覧ください

加齢性難聴は予防できるの?補聴器で難聴が進む?

「加齢性難聴の進行を抑えたり、予防することってできないの?」「補聴器を使うと、もっと耳が衰えてしまうんじゃないの?」というご質問をいただくことがたくさんあります。

加齢性難聴は予防できるの?予防できないの?

どれだけ小さな音が聞こえるかという聴力の低下は、補聴器を使っても予防することはできません。
しかし、補聴器をつけることで、言葉を聞き分ける力は維持することができます。2)
難聴の方でも補聴器を使えば、十分な刺激が脳に届くため、言葉を聞き分ける力が活性化し、機能が維持されるためだと考えられています。

補聴器以外の難聴予防では、日々の生活習慣を整えることが重要です。
日頃から、大きな音を聞かないようにして、有毛細胞にダメージを与えないようにすることや、禁煙したり、カフェインをあまり取らないようにすることが有効だとされています。

詳しくは下記のページをご覧ください。

適切な補聴器を使えば、難聴が進行することはありません。

聴力検査を受けたうえで、適切に調整された補聴器を使った場合、それが原因で難聴が進行することはありません。ただし補聴器を使っても使わなくても関係なく、加齢性の症状ですから、お年とともに聴力が低下する可能性はあります。

なお通信販売で売られている補聴器や集音器を使った場合は、難聴が進行してしまう可能性があります。これは音量が大きすぎる機器を使った場合です。大きすぎる音を聞くことで耳を傷めてしまう可能性があります。すでに通販で補聴器、集音器を買っている方は「この音、大きすぎるかな」と思った場合には、その機械を使わないことをおすすめします。

補聴器は適切な調整を行わないと、効果を発揮しないどころか難聴を進行させてしまう可能性すらあります。
独立行政法人 国民生活センターでも、「専門的な設備があり、専門知識を持った販売員がいる店舗で購入しましょう。」3)と述べています。

補聴器専門店または耳鼻咽喉科の補聴器外来では、補聴器の音量を、必要十分かつ大きすぎない音量に調整し、安全な補聴器を提供しています。

感音性難聴かなと思ったら、どうすればいい?

まず一度は、耳鼻咽喉科を受診しましょう。加齢による感音性難聴は治療できませんが、病気による感音性難聴であれば治療により改善できる場合もあります。特に、急激に聞こえなくなった場合の難聴は、早期に治療を始めることが重要です。一刻も早く、耳鼻咽喉科を受診してください。

加齢による難聴では、ほとんどの場合、補聴器の装用によって、聞こえを改善していくことになります。
プロショップ大塚では、詳細に聴力を測定いたします。この測定で、治療により治る可能性が見つかった場合は、耳鼻咽喉科をご紹介させていただきます。

中耳炎が原因の難聴!?伝音性難聴って?

伝音性難聴は、耳や耳のあなである「外耳」から鼓膜の奥にある「中耳」のどこかに損傷が起きて、音がうまく耳の奥(内耳)に伝わらない難聴です。「外耳道」「鼓膜」「中耳腔」「耳小骨」のどれか一つ以上にダメージがあります。

耳の構造_外耳_中耳

このタイプの難聴は、感音性難聴と比べて、治療で改善する可能性が高いです。

伝音性難聴はどんな症状?病気?ケガ?

伝音性難聴は、病気やケガそして老化など、色々なことが原因で発生します。感音性難聴と比べて、治療で治る可能性が高いのが特徴です。

伝音性難聴になってしまう原因は、鼓膜がやぶれたなどのケガ、加齢による鼓膜の変化、風邪による炎症が耳まで広がった時、先天的な耳の形の奇形、後天的な耳の形の変化(柔道やレスリングなど)、あらゆる種類の中耳炎(真珠腫性中耳炎、急性中耳炎、滲出性中耳炎、慢性中耳炎)、耳硬化症という病気などがあります。

伝音性難聴は治療することで聴力が回復する可能性があるため、まず耳鼻科を受診することをおすすめします。

伝音性難聴の症状

感音性難聴では音だけでなく言葉を聞き取る能力まで低下することがありましたが、伝音性難聴では言葉を理解する能力が低下することは、ほぼありません。声が十分に大きければ、言葉をはっきりと聞き取ることができます。
中耳炎が原因の場合は、炎症による痛みが同時に発生することがあります。慢性中耳炎や滲出性中耳炎の場合、炎症による滲出液が聞こえを邪魔しています。滲出液の量が増減することで、聴力が変化します。
耳硬化症の場合、数日程度で聴力が変化することはありません。しかし症状と共に徐々に聴力低下が進行します。

伝音性難聴かなと思ったら

まずは耳鼻咽喉科で早めに受診をしましょう。通院による治療で改善できる可能性があります。
また耳硬化症や真珠腫性中耳炎という病気の治療には、入院をともなう手術が必要です。

伝音性難聴は、比較的、簡単によく聞こえる。

多くの伝音性難聴の方は、有毛細胞にダメージを受けていません。
有毛細胞に音を届ける道のりのどこかに、いわば栓の様なものが出来てしまい、音が弱まって小さく聞こえているのです。
弱まっている分、音を大きくすることで、有毛細胞にしっかり音が伝わり、聞こえやすくなります。
そのため、補聴器の効果が出やすいとされています。
原因となった病気の治療後に、聞こえにくさが残っている方は、補聴器を使うことで、すぐお困りごとが改善する可能性があるのです。

伝音性難聴の方向けの補聴器を選ぶポイントはこちら

混合性難聴は、感音性難聴と伝音性難聴の両方

混合性難聴は、感音性難聴と伝音性難聴の両方が同時に発症している状態です。耳の中の広い範囲にダメージがあるという意味です。ただし、これは難聴の重さとは直接関係ありません。混合性難聴だから、重篤な難聴ということではないのです。

例えば軽い感音性難聴と、軽い伝音性難聴を両方発症しても、重度な混合性難聴にはなりません。中程度の混合性難聴になるでしょう。

混合性難聴になる人は、どんな人?

若い方で、混合性難聴になる方はあまり多くありませんが、高齢者には意外と多くいらっしゃいます。これは高齢者の若いころ、医療が発達しておらず、中耳炎の治療を受けることが難しかったためです。
現在80歳程度の方が子供のころというのは戦時中です。病院にかかることが難しく、中耳炎の治療が受けられなかった方も少なくありません。
若い頃に中耳炎や鼓膜のケガが原因で伝音性難聴になり治療を受けられなかった方が、年を取って加齢性難聴(感音性難聴)も患うと、混合性難聴になります。
こういった方は、若いころの中耳炎の後遺症と、加齢による難聴の両方が、難聴の原因になっています。そのため若いころに中耳炎を患ったり、鼓膜にケガをした高齢者は、他の人より少しだけ早く補聴器を始めることがあります。

聞こえの困りごとを
感じ始めている方へ

補聴器を始めるタイミングについての記事を書きました。早過ぎず、遅すぎないタイミングは一人ひとり異なりますので、下記をご確認ください

補聴器購入ガイド:補聴器を考え始めたばかりの人へ

引用・参考文献一覧

1)立木孝他,「日本人聴力の加齢変化の研究」,『AUDIOLOGY JAPAN』, 2002, 45 巻, 3 号, p.241-250
2)Silman S, Gelfand SA,Silverman CA.(1984).Late-onset auditory deprivation: effects of monaural versus binaural hearing aids.The Journal of the Acoustical Society of America ,76,1357-62.
3)独立行政法人国民生活センター,補聴器でよく聞こえるようになる? ,https://www.kokusen.go.jp/t_box/data/t_box-faq_qa2019_22.html(最終アクセス日2022.04.03)


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私が書きました

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森谷 大地
【言語聴覚士】

コミュニケーションにお困りの方に寄り添える仕事を目指し、2012年に言語聴覚士免許取得。8年間の病院勤務にて聴覚障害の領域などを担当。難聴の方の聞こえを改善するため、補聴器を専門にして働きたいと考え、2020年プロショップ大塚に入社。耳鼻咽喉科での勤務経験を活かし、さまざまな情報や知識を分かりやすくお届けすることを心がけています。

保有資格:言語聴覚士


補聴器専門店プロショップ大塚を運営する株式会社大塚の代表取締役。認定補聴器技能者、医療機器販売管理者。

たくさんの難聴の方々に、もっとも確実によく聞こえる方法をご提供することが私たちのミッションです。
監修においては、学術論文もしくは補聴器メーカーのホワイトペーパーなどを元にしたエビデンスのある情報発信を心がけています。

なお古いページについては執筆当時の聴覚医学や補聴工学を参考に記載しております。科学の進歩によって、現在は当てはまらない情報になっている可能性があります。

※耳の病気・ケガ・治療、言語獲得期の小児難聴や人工内耳については、まず医療機関へご相談下さい。

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