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新発売!AI搭載のオーダーメイド耳あな型補聴器「オーティコン オウン(Own)」

新発売!AI搭載のオーダーメイド耳あな型補聴器「オーティコン オウン(Own)」新発売!AI搭載のオーダーメイド耳あな型補聴器「オーティコン オウン(Own)」

2022年10月25日、補聴器メーカー「オーティコン」から最新のポラリスプラットフォームを搭載したオーダーメイド耳あな補聴器「オーティコン オウン(Own)」が発売されました。

オーティコン耳あな補聴器としては実に5年ぶりの新製品です。

従来の製品と比べて雑音がある環境での言葉の聞き取りが大きく改善しています。その結果、従来のオーティコン製品と比較して、人と会話するときの脳の疲労が少ないことも特徴です。

補聴器のサイズは今までより、さらに小さく作ることが出来るようになりました。
これまで高度難聴の方には大きめサイズの補聴器になることが多かったのですが、オウンは内部部品の小型化に成功。高度難聴の方も小さく目立たない補聴器を選べるようになりました。

目立たない補聴器から高度難聴まで対応できるオーダーメイド補聴器

オウンはオーティコンから発売されたオーダーメイド耳あな型補聴器です。
外から全く見えない極小サイズの補聴器、重度難聴にも対応できるパワータイプの補聴器など、自分の耳や希望にあった形を選ぶことができます。

オーティコン オウン

左よりIIC,CIC,Iカナル,ハーフ,フルサイズ

オウンは補聴器内部の部品サイズの小型化に成功しました。今までのオーティコン補聴器では中等度難聴や高度難聴の方は、極小サイズの耳あな型補聴器を選べませんでしたが、オウンであれば、従来よりも一回り小さいサイズでお作りできるようになりました。

OwnIIC

小さい補聴器でもパワーが出しやすくなりました。

高度難聴以上の方の場合、これまでは補聴器本体のサイズが大きくなってしまいがちでした。オウンであれば、高度難聴以上の方でも、一回り小さなサイズで補聴器をお作りできます。

Ownカナル

高度難聴以上の方に制作したカナルサイズ補聴器。

カラーは従来のベージュを基本にしたデザインのほか、おしゃれなブラックカラーも追加されました。
外から見える部分はブラックとベージュの2色、外から見えない耳の穴の中の色は、ベージュ、クリア、ブルー、レッド、ブラックの5色からお選びいただけます。
全体を黒くして、イヤホンのようなデザインでお作りすることも可能です。

Oticon_Own_シェルカラー黒

オーティコン補聴器の特徴はブレインヒアリング(脳で聞く)

オーティコンはブレインヒアリング(脳で聞く)という哲学を持ち、耳と脳の関係に着目して補聴器を開発しています。
ブレインヒアリングの哲学は「人が音を聞いているとき、耳だけで聞いているのではない。最終的には脳が音を感じ取っている。脳に効果的な情報や刺激を届けなければならない」というものです。

例えば、耳のいい人であっても、まわりが騒がしい環境では集中しないと会話の聞き取りは難しくなります。「聞く努力」が必要になり、言葉を聴きとることに「負担と疲れ」が生じるということです。
難聴になると、聴力の程度の差はあれど、耳が良い人に比べてさらに「聞く努力」が必要になり「負担と疲れ」も大きくなるのです。

オーティコンは、その研究の中で「騒がしい場所で人の声を聞いているときの瞳孔の動き方」に着目。「聞く努力」にともなって瞳孔の開き具合が変わることを発見し「聞く努力」を数値化することに成功しました。

これ以降、オーティコンの新製品は、聞く努力や脳の負担や疲れへの影響を調査しながら開発されています。
最新のオーダーメイド耳あな型のオウンは、従来の補聴器と比べ、聞く努力を軽減することが明らかになりました。1)

脳科学を活かした
オーティコンについて

脳科学の研究を活かし、業界をリードする補聴器を開発してきたオーティコン補聴器について紹介した記事はこちら。

補聴器メーカー:オーティコンの特長

オーティコン オウンは、様々な機能・性能が大幅に改善!

オウンは「ポラリス」という最新のコンピュータチップを搭載しています。
このポラリスチップの性能は画期的なもので、オーティコンの一つ前の耳あな型補聴器「Opn(オープン)」と比べると大幅に性能が向上しています。
iPhoneで例えると、iPhone8がiPhone14になったようなもので、音質や機能などの様々な面で大きな改善があります。

人の声とそれ以外の音をAI(DNN)で分ける「モアサウンド・インテリジェンス」

難聴になった方の多くは、耳のいい人と比べて雑音がある場所での言葉の聞き取りが難しくなります。

オーティコンは耳のいい人が雑音の中で、どのように言葉を理解しているのか、脳がどのように働いているのか等の研究を行っています。

脳研究の結果を活かし、雑音のある場所での言葉の聞こえを改善するために開発された機能が“モアサウンド・インテリジェンス”です。

通常、耳のいい人でも、音声よりも大きな音量の雑音がある環境では、言葉の聞き取りが難しくなります。また聞きたい人の声より、周りの人の声が大きいときも、やはり聞きたい人の言葉を聞き取るのが難しくなります。

モアサウンド・インテリジェンスの雑音を自動で抑制する機能は騒がしい環境において、強力に動作します。
聞きたい音声と、聞き取りに不要な背景雑音とのコントラストを向上させることで、意味のある音や会話の内容がより聞き取りやすくなります。

音環境とSN比の向上のグラフ

出典:Oticon Whitepaper2022 1)

周りに聞きたい人の声の音量を超える雑音や聞きたくない大きな話声がある環境の中で、聞きたくない声や雑音の音量を最大で11.5dBも抑制することに成功しています。

11.5dBの雑音抑制のイメージは、たとえば掃除機を最大パワーでかけている音が、トイレで水を流す音量まで小さくなるほどです。

モアサウンド・インテリジェンスの特徴は、最大11.5dBの雑音抑制が聞きたくない人の声にも効果があることです。
言葉以外の雑音を抑制する補聴器は他にもありますが、人の声であっても抑制できるというのはとても特殊な技術です。

またモアサウンド・インテリジェンス以上に、不要な言葉や雑音を抑制する機能は他の補聴器にもありますが、他社機能の場合、音声の不自然さを招く可能性があるところ、オーティコン オウンのモアサウンド・インテリジェンスは人の声をできるだけ自然に届けている点も特徴です。

うるさい場所での言葉の聞き取りと、聞きたい人の声の自然さ。両立が困難な二つを同時に目指したモアサウンド・インテリジェンスは、従来のオーティコン補聴器にはない機能です。

当店では、軽度から中等度難聴の方におすすめしています。

ポラリスチップのAI「ディープニューラルネットワーク」

モアサウンド・インテリジェンス機能を支えているのが、最新のポラリスチップによるAI「Deep Neural Network(ディープニューラルネットワーク、以下DNN)」です。

最新AIであるDNNは、実際の環境で録音した1200万以上の音環境を記憶しています。

オウンは実際に聞こえてくる周囲の音を、DNNに記憶された音環境情報を元に比較・分析し、聞こえてきている音が必要な人の声なのか、不要な雑音に当たるのかを判断します。さらに雑音だけを抑えたり、人の声だけを大きくすることで、言葉のコントラストをつけて聞きやすくすることを補助しています。

特に雑音が人の言葉よりも大きい状況において、周りがうるさければうるさいほど、雑音と人の声のコントラストをつける機能は強く働くようになっています。

雑音の中での聞き取りを優先する人には、デュアルマイク搭載モデルがおすすめ

どのメーカーのどんな補聴器であっても言えることですが、価格帯が同じ程度であれば、補聴器本体のサイズと雑音を抑える機能は、およそ比例します。

これは補聴器の本体が小さくなると、雑音を抑えるために必要な部品を入れるスペースが無くなってしまうためです。

雑音の中での言葉の聞き取りについて、オウンの極小サイズと標準サイズを直接比較した報告はまだありませんので、一つ前のモデルを元にサイズの影響をご紹介します。

オウンの前身モデルにあたるOpnという耳あな型補聴器は、その形状によって、(グレードが同じでも)雑音がある環境の中での言葉の聞き取り性能が異なりました。

下のグラフは、同じコンピュータチップを搭載したオーティコンの補聴器で、極小サイズの耳あな型(IIC)、RITEという小型耳かけ型、そしてマイクを2つ搭載した標準サイズの耳あな型(カナル)を比較した結果です。

騒音下で言葉を聞き取る時の聞き取れる限界の話し声の小ささ

出典:Oticon Whitepaper20182) 当社にて一部改変。

このグラフは、周りの雑音と比べて、聞き取りたい音声がどれくらい小さくても理解できたかを現しています。

小さな声が聞き取れるほど良いことなので、グラフの縦軸は上に向かって、マイナスの値が大きくなっています。縦軸の単位がマイナスXXdBとなっているのは、雑音の音量に対して、声の大きさを相対的に表しているためです。

このグラフで分かる通り、もっとも点数が高かったのはマイクを2つ搭載した耳あな型の補聴器になります。
Oticon_Own_ITC_デュアルマイク_シングルマイク

補聴器のマイクが1つか、2つかによって雑音を自動で抑える性能が異なるということです。

まだオーティコン オウンでのテスト結果は公開されていませんが、この点数に影響しているのはマイクの数ですから、当店では雑音の中での聞き取りの改善を主な目的にする方へ“デュアルマイクを搭載したオウン”をおすすめしています。

※オーティコンのカタログp58,p59の機能表に「バーチャル外耳」「空間バランサー」という機能が紹介されています。この二つはデュアルマイクモデル限定の機能です。

見た目とサイズか?
雑音下の聞こえの自然さか?

サイズと見た目が優先の場合、オウンの極小サイズもおすすめです。従来のオーティコン補聴器以上に、小さく作ることができるようになっています。見た目を優先するか、聞こえを優先するか、お悩みの方は、ぜひ当店にご相談ください。サンプルをご覧いただく、もしくは試聴して聞こえ方を比較していただくのが良いと思います。

ご予約はこちら

オーティコン オウンは5グレード

オーティコン オウンは、5つのグレードから選べます。
なおオーティコン補聴器の価格は、他メーカーと異なり完全にオープンプライスです。お店それぞれで異なりますので、店頭までお問い合わせ下さい。

グレードは数字が小さい方が高級・高機能になっています。オウン1が最高グレードです。グレードと形状によって、搭載される機能は異なります。

クラスオウン1
プレミアム
オウン2
プレミアム
オウン3
プレミアム
オウン4
エッセンシャル
オウン5
エッセンシャル
聞こえの範囲と
AIの有無
360°
DNN
360°
DNN
360°
DNN
360°
AIなし
指向性
AIなし
モアサウンド・
インテリジェンス
Level1Level2Level3
モアサウンド・
アンプリファイア
突発音抑制
風切り音抑制
※カナルサイズ以上に搭載
機能オウン1オウン2オウン3オウン4オウン5
聞こえの範囲とAIの有無360°DNN360°DNN360°DNN360°AIなし指向性AIなし
モアサウンド・インテリジェンスLevel1Level2Level3
モアサウンド・アンプリファイア
突発音抑制
風切り音抑制
風切り音抑制は、カナルサイズ以上に搭載

オーティコン オウンは脳と耳の研究を活かした耳あな補聴器

オーティコン オウンは、オーティコン補聴器では5年ぶりのオーダーメイド耳あな型補聴器です。オーティコン オウンのテクノロジーには最先端の研究が活かされており、従来のオーティコン補聴器にない、自然な聞こえの実現と、脳の疲れを軽減する目的の新機能が追加されました。
また高度の難聴をお持ちの方にも小さい補聴器を作ることができるので、理想に近いサイズの補聴器を作れます。

どんな補聴器がよいかわからない方、専門家に相談したい方はお気軽にご相談ください。

参考文献

1)Oticon Own Evidence,WHITEPAPER 2022
2)OpenSound Navigator for Oticon Opn Custom Instruments,whitepaper 2018


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補聴器専門店プロショップ大塚を運営する株式会社大塚の代表取締役。認定補聴器技能者、医療機器販売管理者。

たくさんの難聴の方々に、もっとも確実によく聞こえる方法をご提供することが私たちのミッションです。
監修においては、学術論文もしくは補聴器メーカーのホワイトペーパーなどを元にしたエビデンスのある情報発信を心がけています。

なお古いページについては執筆当時の聴覚医学や補聴工学を参考に記載しております。科学の進歩によって、現在は当てはまらない情報になっている可能性があります。

※耳の病気・ケガ・治療、言語獲得期の小児難聴や人工内耳については、まず医療機関へご相談下さい。

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