社員インタビュー
第二新卒入社 接客&マーケティング

二足の草鞋だからこそ
スピーディーな成長

KIMURA
大塚補聴器 東京エリア
接客&マーケティング
2023年第二新卒入社
弘前大学卒

KIMURA
大塚補聴器 東京エリア
接客&マーケティング
2023年第二新卒入社
弘前大学卒

お客様の勇気を後押ししたい

どんな仕事を担当しているか教えて下さい。

お客様の接客とWEB記事ライターの二種類を担当しています。

接客では、聞こえにくさを自覚したお客様に、お困りごとのカウンセリング、聴力測定、試聴する補聴器の提案、補聴器の音質調整まで行っています。
補聴器を初めて考え始めた方だと、使う理由が「家族に言われたから」「お医者さんに言われたから」というもので、最初は補聴器に前向きでない方がいらっしゃいます。
補聴器を使ってよく聴こえるようになったあとは皆さん前向きになるんですが、補聴器を使う前の時点で期待を持ってもらうのが接客での大事な仕事だと思っています。

なので、みんなで散歩に行く場面とか、手芸教室に通ってるときのおしゃべりとか、聴こえると楽しくなる場面について、カウンセリングでお話しするように心掛けています。

そうするとお客様から「あなた、分かってくれるのね」という反応をお客様からもらえることがあるんです。1から信頼関係を作っていくと「あなたに相談したい・見てもらいたい」と言ってもらえることがあって、そういった時にはとてもやりがいを感じます。

すべてのお客様と深い信頼関係を築くのはまだまだ出来ていませんが、自分が担当したお客様については皆さんに楽しんで過ごしてもらえるよう心掛けています。

WEB記事のライターの方は、どんなお仕事なんでしょう?

WEBサイトでは補聴器にちょっと興味を持ち始めた人に向けて、補聴器に関する一般的な話、新製品情報、失敗しない補聴器の買い方、他のお店で補聴器を買って補聴器がよく聴こえない時の対策などの情報を発信しています。

実は難聴を自覚した人が補聴器を使い始めるまで平均で4年以上も迷っているというアンケートがあるんです。補聴器を買った人を対象にしたアンケートでは、ほとんどの人が「もっと早く補聴器を始めればよかった」と答えているんです。

これって、すごくもったいないことだと思うんです。よく聴こえない状態を4年も過ごしてしまっているんです。

WEBサイトの担当としては、少しでも多く、補聴器店に相談するキッカケを増やして、よく聴こえない4年間を短くできればと思っています。

実際に行っている仕事としては、よく検索されているキーワードの調査、それを元にした記事の企画、本文の執筆、社内の技術チームへ表現の正確さの確認、写真撮影、あとは他のスタッフが書いた文章の校正やWEB制作会社とのコミュニケーションなども担当しています。

記事を書くとき、特に意識しているのは「補聴器を使うと、どんな楽しいことが待っているか」を想像しやすくなるように書くことです。補聴器の様々な機能がどういうもので、それが難聴の方々の聞こえ・生活にどのように素敵な影響を与えるのか、ということまで想像を膨らませるので、ここにはかなりエネルギーを使っています。

特に新規の企画を丸ごと担当するときは大変なんですが、頑張った記事が検索順位でトップ10に入れる(注:検索して1ページ目に表示)と嬉しいですね。

補聴器についての知識がまだ無い人、補聴器を迷っている人たちへ「補聴器使ってみようかな」と前向きに考えられるような情報提供が出来る大事な仕事だと思っています。

二つの役割による早いスキルアップ

どちらの仕事も重要だと思いますが、二種類の仕事というのは大変ではありませんか?

簡単ではないんですけど、実は二種類の仕事を担当すると、相乗効果があると思っているんです。
WEBライターとして記事を書くと、技術についてまず自分が正確に理解することが求められるのですが、ここで自分の補聴器に対する知識が深まります。
正確な知識があるとお客様の困りごとを伺ったときに「この器種のこの機能があってそうだな」とすぐに気付くことができます。お客様から製品の機能についての細かい質問があったときに自分の言葉でわかりやすく正確に伝えることに役立ちました。

私自身、本当は大雑把な性格なので、なんとなく、わかったつもりになることが多いんです。Webライティングを担当して技術や知識の正確さを意識するようになったおかげで、接客でも自信を持って提案や説明が出来ているんだと思います。

実際に私が担当したお客様だと、ある補聴器メーカーのカタログのちょっと過剰なPRを読んで、5メートルほど離れた人との会話が出来るものだと思って、他店で補聴器を買ってしまった方がいらっしゃいました。
難聴の人にとって、5メートルも距離が離れた会話というのは、不可能とまでは言い切れないんですけど難しいんです。
実現しようとすると、周りが完全に静かであるとか、補聴器のマイク感度が十分に高いモデルを選ぶとか、難聴の程度が中程度までの範囲であるとか、色々な条件があります。

カウンセリングの時点で、お客様がちょっと大きすぎる期待を持っていることには気づいたので、ご持参いただいた補聴器でご期待に応えることは難しいことを説明させていただきました。離れた人の声を聴く方法として、補聴器用のリモートマイクを追加で使ってみることを提案したら、とても喜んでいただけました。
Webのライティングをしていなければ、私もカタログの表現を鵜呑みにしてしまっていたかもしれませんし、お客様が過度な期待をしていることに気づけなかったかも知れません。少なくともリモートマイクの活用には気付けなかったと思います。

正直、接客とWEBライターのように二つの役割を担当すると、初めはうまくいかないことも多かったですが、振り返ると両方つづけたおかげで初心者だった私が結構早く成長できたんじゃないかなと思います。最初は大変でしたけど、今から振り返るとがんばってよかったです。

自分が担当したお客様には楽しんでもらいたい

すごい頑張ってらっしゃる印象を持ちましたけど、そのモチベーションはどこから来るんでしょうか?

学生時代から、ずっと接客に携わりたいと思っていました。
昔から接客業は、その時々に目の前にいるお客様を観察しながら、いかにお客様に気持ちよく過ごしてもらえるかということを考え、臨機応変に対応する仕事だと思っています。
元々、普段から相手が何をしたら喜ぶのかということを考えて行動する習慣があるので、接客は私に合った仕事だと思っていました。

新卒の就職活動の時は、コロナの影響もあり就活が思うように出来なくて、バイト先の飲食店にそのまま就職しましたが、そこでも喜ぶお客様の顔を目の前で見られることは自分のやりがいに直結していました。
飲食店で接客するのも楽しかったのですが、接客の仕事をしているうちに「今よりも時間をかけて1人のお客様と向き合いたい」という思いが強くなってきて、転職を考え始めました。
飲食以外の接客業を探して、転職活動ではいくつか接客業の会社説明を受けたのですが、一人一人のお客様と深く・長期に関われる仕事が補聴器でした。
会社説明のときから思っていた通りだったんですが、入社してみて仕事の内容に専門性があって、まだまだ学ぶことがたくさんあるので、これは長期にやりがいを感じられるなと思っています。

でも頑張り続けられているのは、わからないことがあっても先輩社員や上長に質問をしやすい雰囲気が作っていただけているからだと思います。
忙しそうな雰囲気を出されると、どうしても新人の立場だと「こんなこと聞いていいのかな?」と思うようなちょっとした、簡単なこと。でも分からないことって質問しづらくなってしまうんです。でも先輩も上司も、誰も忙しそうな雰囲気というか、質問しづらい空気を作らないんですよね。上司が忙しくないわけないんですけど。
時々、本当に忙しいときにこちらが質問しても、申し訳なさそうに「ごめんね~。ちょっと待っててー」と言って、そのあとに必ずフォローしてくれるんです。

こういう環境というか人間関係を作っていただいているので、質問しやすいですし、もし忙しくても励ましあって頑張れるんだと思います。

大塚補聴器への応募を検討中の方に向けて一言

私は入社した後に分かったのですが、経験者もしくは新卒ならSTの社員が多い会社です。成長する気持ちとガッツがあれば、しっかり教えてくれる・育ててくれる・質問も相談もしやすい会社ですから、未経験でも特別な資格が無くても大丈夫です。もし資格で迷っているなら安心して応募してもらっていいですよ。

おまけ

どうして入社してすぐにWEB業務に抜擢されたんですか?(社長に聞いてみました)

新卒・第二新卒の面接では、必ず卒論の有無とその内容を聞くようにしています。
研究テーマはどのようにして決めたか?研究計画はいつ固まったか?計画通りにいかないのが当たり前ですが、どれくらいの変更があったか?
何かしらの結論を導くにはデータが必要ですが、そのデータ収集、たとえばインタビューなら回答者はどのように見つけたか等です。
これらは仕事での取り組み方に役立つと思っています。

彼女の場合、学部は古典文学で卒論のテーマが大根だったんです。
色々な人の面接で、研究テーマについて質問してきていますから、古典文学の研究についても少しばかり知識があります。それでも古典文学と大根はまったくつながらなくて(笑)

「え、どういうこと?なんで大根にしたの」と。

3年生の授業でほんの少し大根が話題に出たらしく「これなら(卒論を)書けそう!」と思ったそうです。
そのあとは古事記や日本書紀を含めて、古典資料に登場する大根について、神として扱われる神話、妖怪、薬、大根と似た植物の話などなど、爆笑しながらも話題が尽きなかったんです。

これだけ一つのテーマを掘れる人の思考力なら、WEB業務を任せたいと思いました。

文系の大学生から「大学で学んだことが活かせない」という話を時々聞くのですが、テーマの選定、調査、ストーリーの展開などは、様々な領域で使える知識です。接客の中での会話にも通じますから、大学でしっかり勉強してきた人は仕事でも活躍できると思っています。