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補聴器の調整で大切な聴覚リハビリの手順

よく聞こえない補聴器は調整が間違っている?

補聴器の調整で大切な聴覚リハビリの手順

私たちプロショップ大塚では、他店で補聴器を買った方からのご相談を受け付けています。その相談の大部分は「補聴器を買ったのに、よく聞こえない」「もっと聞こえると思ってたし、もっと聞こえて欲しい」というものです。
一体、何がいけなかったのでしょうか?補聴器を使って、よく聞こえるための調整についてご紹介します。

補聴器で、よく聞こえなかった人の声

補聴器を買ったのに、よく聞こえず、満足していない人は、補聴器経験者の40パーセントにおよびます。

補聴器に対する期待

参照:JapanTrak2015調査報告

補聴器でよく聞こえない体験をして、私たちプロショップ大塚に相談に来た方は、補聴器の調整が不十分な方が数多くいらっしゃいます。
よく聞こえなかった方に、詳しくお話をうかがうと、補聴器を買う前後の調整の回数が2回か3回です。皆さん「聴力測定をして作ってもらったし、しばらく使っていれば慣れると言われた」「相談しても、よく聞こえるようにならないので、面倒になった。(店に)行かなくなった」「何度もお店に行くのは悪い気がする」とおっしゃいます。

しかし、こういう補聴器の買い方では、よく聞こえるようになりません。

※まれに2回か3回の調整で具合よくお使いの方もいらっしゃいます。それは難聴の程度が軽度だったり、年齢の若い難聴者がほとんどです。

どう補聴器を調整したら、よく聞こえるようになるのか?

どうしたら補聴器を使いこなして、もっとよく聞こえるようになるでしょうか?それには人間の聴覚と脳の働きが関係してきます。

お年とともに聞こえにくくなるって、こういうこと。

難聴が始まっても、多くの方がおよそ8年間も対策せず放っておくことが、アンケート調査で明らかになっています。この期間中に、耳と脳はどうなっているのでしょうか。

お年とともに聞こえにくくなる加齢性難聴の場合、40歳代から聴力が低下し始め、60歳代後半か70歳代前半に”難聴”と認められるまで聴力低下が進むと考えられています。

人間が音を聞き、言葉を理解するためには、音の刺激が脳まで届かなければいけません。人間は、耳と脳の両方が正常に機能して、言葉が理解できるようになっています。
耳と脳に関係性があるなら、難聴になると脳にはどんな影響があらわれるでしょうか?

難聴は、耳の機能が低下する症状です。しかし同時に、脳に入る音の刺激が減ってしまう症状でもあります。

脳に正常な刺激が届かない期間が、何年も続くと、人間の脳はどうなってしまうでしょう。普段、脳に刺激が届いていないというのは筋肉を使わないのと同じで、脳の機能が弱くなり、刺激にはデリケートで、短時間動かすだけで疲れやすくなってしまいます。

主な症状としては、下記の3つです。
  • 大きな声でも言葉が分かりにくくなる。
  • 大きな声や音を聞いたときに、不愉快に感じやすくなる。
  • 数十分程度の会話で、疲れてくる。会話が面倒になる。

加齢とともに難聴になった方が、補聴器を快適に使えるようにするには、ここで紹介した耳と脳の関係を正しく理解したうえで、補聴器の音を調整することが大切になります。
なお、この知識は、耳鼻咽喉科の補聴器専門医だけでなく、言語聴覚士や認定補聴器技能者であれば、全員が知っている当たり前のことです。

しかし加齢性難聴になった方の多くは、耳鼻科の受診をしないことが、最近のアンケート結果(JapanTrak2015調査報告(21ページ))で明らかになっています。適切なサポートを受けるためには、適切な専門家の助けが必要です。

難聴について詳しい記事を書いています。こちらも、ご覧ください。

補聴器を使って、よく聞こえるためには、聴覚リハビリが必要。

難聴を長年放置し、脳がデリケートな状態、音の不愉快を感じやすい状態になっている場合は、補聴器の調整にも時間が必要になります。数週間から、長いと3ヵ月程度の時間です。

聞こえの脳のトレーニングの図、修正済

引用:ゼロから始める補聴器診療

重い難聴を長年放置した方の場合、具体的には下記のような聴覚リハビリが必要です。

1,最初は補聴器の音量を小さく、弱く調整する。
補聴器が無い時よりは、少しだけ音が大きく聞こえるように調整する。
補聴器が無いときと比べて、聞こえすぎて、うるさかったり、不愉快になったりしない状態にする。
この状態で、毎日10時間を目標に、補聴器をつけていただく。

2,一週間から10日後に、二回目の調整。2dB程度の音量アップ。
この段階からは、補聴器の音量を少しずつ上げていく。
音量の上げ幅は、2dB程度が目安。2dBというのは、補聴器を使っているご本人からすると、音量が上がったことが、かろうじてギリギリ感じられるくらいの小さな変化。ほんの少しだけ音量を上げて、やはり毎日10時間を目標に、一週間ほど、この状態の補聴器を使う。

3,少しだけ音量アップを、数回繰り返す。
週一回、お店に通っていただき、少しずつ音量を上げる。
およそ4回ほどの調整で、ほとんどの難聴の方が、不愉快を感じず、最終的によく聞こえ、補聴器を使いこなせるようになる。

ここでご紹介したのは、あくまで重い難聴を長年放置した方の対策です。中程度までの難聴の方、または難聴になってからの期間が短い方は、これほど時間をかけずに適切な音量に上げられる場合が数多くあります。重い難聴の方、難聴を長年放置した方については、最長3ヵ月ほどのお時間がかかる場合もあります。
実際の聴覚リハビリの期間は、現在の聴力と難聴になってからの年数で変わってきます。「ちょっと困ったかも知れない」程度のお気持ちがあれば、少しでも早くご相談ください。

よく聞こえない補聴器は、プロショップ大塚にご相談

本記事で紹介した聴覚リハビリは、重い難聴の方向けの対策です。
この他にも、補聴器を使ってよく聞こえない原因は、聴力測定が間違っていたり、耳せんが耳の大きさに合っていなかったり、様々なことが考えられます。

私たちプロショップ大塚では、他店で購入されたよく聞こえない補聴器の相談と調整を承っています。他店で購入された補聴器についても、ぜひ私たちにご相談ください。
相談のみの方は、無料。調整については、一回につき5,500円(税込)をいただいております。片耳、両耳とも同料金です。
他店で購入された補聴器でも、調整料をお支払いいただいた方については、先にご紹介した聴覚リハビリサービスを提供しています。よく聞こえない補聴器を持っている方は、他店で購入された補聴器についても、ぜひ私たちにご相談ください。

リハビリ完了


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この記事は
私が書きました

大塚祥仁 写真

大塚 祥仁
【認定補聴器技能者】

2006年から補聴器の仕事を始めました。もっとも確実に、よく聞こえる方法をご提供することが、私のミッションです。皆様の耳に合った補聴器をお届けするため、毎日毎日、聴覚医学の論文を読み、デンマークやドイツの研究機関と連絡を取り、時には欧州へ勉強に行き、海外から研究者を招き勉強会を開催し、国内の社会人大学院へ通い修士号まで取ってしまいました。本Webページでは、補聴器と難聴について、確かな情報や最新の情報をお届けしていきます。ご相談の方は、お気軽にご連絡ください。

保有資格:認定補聴器技能者、医療機器販売管理者

★ Twitter はじめました。耳の話を真面目に書いてます! : @mimi_otsuka

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