YUI
言語聴覚士として1から10まで 介入できる職場
INTERVIEW 02
TOSAKI
高校の健康診断で聴力測定に引っかかってしまって、大きな病院で精密検査を受けることになったんです。結果としては問題なかったのですが、そのときに「聞こえなくなるかもしれない」という怖さをすごく感じました。
家族の声だったり、友達の声だったり、あとは音楽が好きだったので、そういうものが聞こえなくなるのは嫌だな、怖いな、って思ったんです。そこから、「聞こえに関わる仕事って何かあるのかな」と調べるようになって、その中で言語聴覚士(ST)という資格を知りました。
進学先を考えるときに、地元県内の大学にST学科があって、見学に行ってみたんです。学内に言語聴覚センターが併設されていて、言語治療を行う環境が身近にあるのがすごく良いなと思って、「ここで学びたい」と感じて進学を決めました。
大学生活は、正直、思っていたよりだいぶ大変でした。
STって「聞こえ」だけではなくて、脳機能やことば、嚥下など、首から上に関わることを幅広く学ぶので、本当に勉強漬けでしたね。
ただ、自分がSTを目指したきっかけは「聞こえ」だったので、在学中もずっと聴覚領域に関わりたいという思いは変わりませんでした。
でも、大学で学ぶ聴覚領域は、資格を取るために必要な最低限が中心で、授業でしっかり触れたのは4年間で1回くらいだったと思います。実習先にも聴覚分野はなかったので、そこはずっともどかしかったです。

もちろん、実習先の指導担当の方にはとても恵まれていました。人間関係も良くて、患者さんにしっかり向き合ってリハビリをされていましたし、指導もすごく親身でした。
ただ、その中でも、自分はもっと時間をかけて「聞こえ」に向き合える環境のほうが合っているのかな、という気持ちが少しずつ強くなっていきました。やっぱり聴覚領域に進みたい、という思いは最後まで変わらなかったですね。

就職活動では、ネットやIndeedで「言語聴覚士 聴覚」とか「補聴器」とか、そういうキーワードで検索していました。その中で大塚補聴器のサイトを見つけたんです。
サイトの記事の中で、補聴器の調整技術であるREM調整・実耳調整のことに触れていて、「補聴器の調整をこんなに丁寧にやっているんだ」と驚いたのを覚えています。聴覚領域をちゃんと学びたいと思っていた自分にとって、すごく印象に残りました。

浜松本社を見学させていただいたのですが、とにかく温かい雰囲気だなと感じました。
特に印象に残っているのが、防音室です。高校生のときに自分が精密検査を受けたときは、暗くて狭い防音室に一人で入る形で、けっこう不安だったんです。
でも大塚補聴器では、認定補聴器技能者やSTが同じ部屋の中で測定や調整を行える、広くて明るい空間があって、「こういうところなら利用者の方も安心しやすいだろうな」と思いました。
利用者の不安を少しでも軽くしたい、という配慮を感じたのがすごく印象的でしたね。
あとは、お客様の話を急がずに聞ける雰囲気にも惹かれました。見学して、「ここでなら自分がやりたいことができるかもしれない」と思えて、翌日に応募しました。

入社して最初の1〜2か月は、かなりしっかり研修をしていただきました。
聴力測定の手順だったり、接客の流れだったり、接客の中で必ず確認しなければいけないことだったり、まずは講義形式で詳しく教えていただきました。
そのあとにロールプレイングがあるのですが、これに本当に何度も付き合っていただいて、その積み重ねが今すごくありがたかったなと感じています。
ロープレでは、先輩方がいろいろなお客様役をやってくださるんです。
「こういう場面で困っている方」とか、「こういうふうに話される方」とか、すごくリアルに演じてくださるので、自分の中で少しずつ対応の引き出しが増えていった感じがありました。
現場に出てからも、最初から全部を任されるわけではなくて、「今日は聴力測定だけ」「次はカウンセリングと聴力測定まで」というふうに、段階的にやらせてもらえました。担当する仕事が増えてからもロールプレイングを続けてもらえたのは、すごくありがたかったです。
少しずつ仕事を任せていただけるようにはなってきましたが、もちろん最初から自信を持って対応できるわけではなかったです。
ロールプレイングで練習したことを、実際のお客様とのやりとりの中で少しずつ出せるようになってきた、という感覚に近いと思います。



今、特に難しいと感じるのは、カウンセリングの中でお客様が本当に困っていることを深く理解することです。
たとえば、「音楽をもっと楽しみたい」みたいにはっきりした希望がある場合は、まだ方向性が見えやすいんです。でも、「聞こえはそこまで悪くないけれど困っている」という方はすごく難しいですね。
どういう場面で困っているのか、どんな生活環境なのか、どういう音が気になるのか。そういう細かい情報をちゃんと拾わないと、どのメーカーのどの器種が合うのかを考えるのが難しいんです。
そういうときは先輩に相談しながら進めています。メーカーごとのちょっとした違いでも聞こえ方はかなり変わるので、その方にできるだけ合うものを提案できるようにしたいと思っています。
まだまだ知識が足りないと感じることは多いので、先輩に教わりながら、空いた時間にも勉強して、これからもっと力をつけていきたいです。

1日の始まりは朝礼です。何時からどなたの予約が入っていて、どういう対応をするかを確認しながら、スタッフ同士ですり合わせをしています。その上で、お客様の予約時間に合わせて動いていく形です。
まだ自分の担当のお客様はそこまで多くないので、予約が入っていない時間は、先輩の接客を見学させてもらったり、自習の時間にあてたりしています。
店舗にある補聴器のデモ機を勉強に使わせてもらえるので、調整の仕方を確認したり、耳型採取の練習をしたりもしています。
勉強する時間をちゃんと取れるので、日々学びながら成長していける環境だなと感じています。
STというと、嚥下や高次脳機能の領域を思い浮かべる方が多いと思いますし、それはもちろん大切な分野だと思います。
その中で、聴覚領域に少しでも興味がある方や、「聞こえ」に関わる仕事をやってみたいと思っている方、あとは医療機関以外の進路にも少し気持ちが向いている方には、ぜひ一度相談してみてほしいです。
私自身、見学に行ったことで、「ここで働きたい」という気持ちがすごく具体的になりました。
少しでも興味がある方は、ぜひ見学に来ていただけたら嬉しいです。


INTERVIEW
大塚補聴器を形づくる、
メンバーたちの等身大の想いをご紹介します。
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