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シーメンス・シグニア補聴器の新製品「Xperience(エクスペリエンス)」の特徴


シーメンス・シグニア補聴器の新製品「Xperience(エクスペリエンス)」の特徴

シーメンス・シグニアから新製品「Xperience(読みはエクスペリエンス、略称はX)」が発売されました。従来の補聴器は、横や後ろの声を聞き取ることが苦手でしたが、Xでは新開発のモーションセンサーを搭載し自分の動きを分析。音質が自動で変化することで、100パターンの環境に対応した聞こえを実現しました。Xはアクティブに活動する方へ特におすすめの補聴器です。価格、デザイン、効果的な場面、特徴を紹介します。

シグニア史上初めてモーションセンサー搭載、自分の動きに合わせて聞こえが変わる補聴器

耳の良い人は、周りの環境に合わせて、無意識に聞き取りたい声や音に集中することが出来ます。しかし難聴が進んでくると、聞きたい声や音に”ピントを合わせる”ことが難しくなってきます。

新製品のシグニアXは、超広角センサー(マイク)によって、周囲360°の音を常に分析します。さらに初めて搭載されたモーションセンサーによって、補聴器を着けている人の動き(歩く、走る、止まる等)を認識し、100パターンの中から最適な音質に自動で変化します。

新機能が役に立つ例をいくつかご紹介します。

例1:横並びで歩いている人との会話

従来の補聴器には、騒がしい場所での言葉の聞き取りを改善するため、騒がしい場所で横や後ろから聞こえる音を自動で抑える「指向性機能」が働いていました。
しかし、この機能が働くと、横や後ろから話しかけられたときに言葉が聞き取れないという問題が起こっていました。具体的には、騒がしい場所で2人横に並んで歩いている場面をイメージしてもらうと良いでしょう。

Xが持つ2つのセンサーは、周りで人が話していること、自分が歩いていることなどを総合的に判定して、雑音は抑えつつ横にいる人の声が自動で入るようになりました。センサーが働くと、止まっている時は前の声だけを、歩いているときは360°周囲の音を拾うようになります。

騒がしい場所では、横を向けないと聞き取りづらかった
横並びで歩いていも聞き取りやすくなった

例2:立食パーティーなどでの会話

パーティー会場でも、Xの2つのセンサーが有効に働きます。
立ち止まって人と話すときには、周りの声や音が邪魔になるため、シグニアXは前方向の音にフォーカスして音を拾います。後ろの音や横方向の音は会話の邪魔になるため、拾わなくなります。

立ち止まって人と話すときは、前方向(=相手の声)の音をフォーカスして音を拾います

立ち止まって人と話すときは、前方向(=相手の声)の音をフォーカスして音を拾います。

一方、自分が歩いているときには周りの会話が気になります。自分が声をかけられたことに気付く必要があるでしょうし、楽しそうな話題があれば参加したくなるでしょう。
シグニアXは、自分が歩き出すと、モーションセンサーが動きを感知してマイクが音を拾う範囲を広げてくれます。補聴器のマイクは周囲360°の音を拾うようになり、横や後ろから自分を呼ぶ声や、周りの話し声が耳に入ってきやすくなります。

歩いているときは補聴器のマイクは周囲360°の音を拾う

画像はシグニア補聴器2020新製品プロダクトウェビナーより筆者改編

ここで紹介した例は、ほんの一部です。シグニアXは2つのセンサーの働きによって、100の場面に柔軟に対応します。今までも周囲の環境に適応する補聴器はありましたが、モーションセンサーを使って自動で切り替えをするシグニアXのような補聴器は、これまでありませんでした。

シグニアXの実際の満足度は?(先行発売された米国などの場合)

Xが先行発売されたアメリカ・南アフリカ・ドイツの3か国で、Xを実際に使った難聴者の満足度が調査されました。調査対象は、元々補聴器を所有していた人です。
従来の補聴器が苦手としていたいくつかの場面において、自分が所有する補聴器とXのどちらがよく聞こえるかを調査しました。その結果、特に大きく満足度が改善されたのは以下の4つの場面です。

・後方からの会話への理解度
・車中での会話への理解度
・屋外歩行中の会話への理解度(騒音下)
・小さな音の聞こえ方

この検査の結果は、屋外での会話や後ろからの話し声など、言葉の聞き取りが難しい場面においてXが有効だということを明らかにしました。しかし、あくまでこれらの結果は平均値です。また補聴器を使った際の感覚は一人一人違いますので、購入を検討している方は、実際に試聴をした上で判断することをおすすめします。

補聴器の形は3種類。充電式は2デザインから選べます(耳あな型は未発売)

シグニアXでは、充電式の耳かけ型が2種、電池式の耳かけ型が1種発売になりました。今回新発売となったのは耳かけ型のみで、耳あな型補聴器は発売されていません。

見た目がおしゃれな充電式「スタイレット X」

スタイレットX

ユニークで他にはないデザインの補聴器です。軽量かつ細い形状のため、一般的な耳かけ型補聴器に比べメガネやマスクの邪魔になりにくくなっています。今まで、同形状の補聴器は中等度難聴までしか対応していませんでしたが、部品の改良により軽度~高度難聴の方に対応できるようになりました。
充電方法は充電器に差し込むタイプで、持ち運びながらの充電が可能です。

機能性と使いやすさを重視した充電式「ピュア チャージ&ゴー X」

ピュア チャージ&ゴー X

チャージ&ゴーは補聴器本体にスイッチがついており、音量・音質調節を自分で行うことができます。充電方法も充電器にポンと置くだけで簡単。手先の不自由な高齢の方でも安心して使えるように設計されています。

電池交換に慣れている人は電池式「ピュア 312 X」

ピュア 312 X
従来通り、空気電池を交換するタイプの耳かけ補聴器も発売されています。形状は上記の「チャージ&ゴー」と同じで、音量・音質調整のスイッチがついています。
「電池交換には慣れているので電池式が良い」という方におすすめの機種です。電池サイズは、312(PR-41)のみとなります。

シグニアXの3つのクラス(価格と機能)

シグニアXには、7X,5X,3Xの3つのクラスがあります。
シグニアXのクラス別価格表
シグニアX機能表

機能表のpdfファイルは、以下のリンクからご覧ください。
SigniaX_リーフレット.pdf

クラスが上がると雑音を抑える機能が強化され、一人ひとりの聴力に合わせたよりきめ細かい調整が可能になり、聞こえ方も改善されます。特に騒がしい場所で補聴器を使うならクラスの違いを実感することが増えるでしょう。

この他に、クラスによって保証サービスの内容も変わります。今回のXシリーズからは3Xクラスにも紛失保証サービス1年間が付帯されるようになりました。

なお補聴器の価格は、クラスによって決まります。今のところXシリーズは、どの形状を選んでも同じクラスなら価格は同じです。充電式の場合は、補聴器本体とは別に充電器代(44,000円)がかかります。

シグニアXがおすすめの人は、活発で色々な場所に出かける人

今回発表された資料によると、新製品は次のような人に良く合う可能性が高いようです。

・騒がしい場所で聞き取りの難しさを感じたことがある人
・活動的で、色々な環境に行くことが多い人
・歩きながら周りの声や音を良く聞きたい人
・車の中で相手の声をよく聞きたい人
・接客業などで動きながら人の話を聞くことがある人
 

プロショップ大塚ではシグニアXの試聴ができます。購入の前にぜひご試聴ください!

この記事では、シーメンス・シグニアが公開した情報をもとに、Xの特徴・形状と、おすすめの人について紹介しました。
近年の補聴器は、シグニアXを含めてモーションセンサーなどの画期的なセンサーが追加されて、ますます機能が改善しています。お客様の環境で、最新の補聴器が役に立つかどうか、ぜひ試聴・体験していただくことをおすすめします。


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この記事は
私が書きました

大塚祥仁 写真

大塚 祥仁
【認定補聴器技能者】

2006年から補聴器の仕事を始めました。もっとも確実に、よく聞こえる方法をご提供することが、私のミッションです。皆様によく聞こえる生活をお届けするため、毎日毎日、聴覚医学の論文を読み、デンマークやドイツの研究機関と連絡を取り、時には欧州へ勉強に行き、海外から研究者を招き勉強会を開催し、国内の社会人大学院へ通い修士号まで取ってしまいました。本Webページでは、補聴器、難聴、耳鳴りなどについて、確かな情報や最新の情報をお届けしていきます。ご相談の方は、お気軽にご連絡ください。

保有資格:認定補聴器技能者、医療機器販売管理者

★ Twitter はじめました。耳の話を真面目に書いてます! : @mimi_otsuka


言語聴覚士(2012年 言語聴覚士免許取得) 8年間の病院勤務にて聴覚障害の領域などを担当

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