補聴器の効果がある人と満足する人


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補聴器の効果がある人と満足する人

補聴器は、難聴の方が音や言葉の聞き取りを補助するために使う道具です。基本的には、耳のいい人の聞こえる状態に近づけることを目指して開発されています。難聴の程度は、一人一人異なるため、補聴器を使った時の効果も一人一人異なります。

補聴器を使って効果を感じる人は、会話によるコミュニケーションに聞き取りづらさを感じる方です。聴力検査の数字よりも、ご本人の「困っている」という感覚が大きく影響します。

補聴器の効果は、対象者の聴力によって変わる

補聴器は、耳のいい人に近づけるための道具です。

すべての難聴の方が、耳のいい人と同じように聞こえるようになるわけではなく、補聴器を使う方の難聴の程度によって、効果は異なります。

たとえば、最も重い難聴の方は、補聴器を使っても言葉を理解することが出来ない場合があります。逆に、軽い難聴の方が使うと健康な耳の人を超えて、言葉が分かることもあります。(一部の機種に限ります)

補聴器

補聴器の効果の予想

聴力検査

補聴器を使ってどれくらいの効果があるか、確実な予想をすることはとても難しいことです。
しかし、聴力検査などの検査によって、補聴器を体験する前に、いくらか予想することが出来ます。

補聴器の効果を予想するには、言葉の聞き取り検査(語音弁別能検査)

人間が言葉を理解するには、音が聞こえることがもちろん必要です。
しかし赤ちゃんは、耳が聞こえていても、言葉が理解できません。
補聴器を使って、言葉が聞き取れるようになるためには、音だけでなく言葉を聞き取る能力が必要になります。この能力を調べる検査を、語音弁別能検査(または語音明瞭度検査)と言います。

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(仮題)言葉の聞き取り検査(語音弁別能検査、語音明瞭度検査)執筆中

この語音弁別能検査の結果が良好であれば、極めて重い難聴であっても補聴器で言葉がよく分かるようになります。逆に、軽い難聴であっても、言葉を聞き取る能力が低下していると、補聴器の効果は限定的です。

脳にダメージを受けた難聴

極端な例では、脳梗塞や水頭症など、脳にダメージを受けた結果として言葉が分かりにくくなった方の場合、補聴器の効果は少なくなります。

補聴器の効果が予想できない検査(いわゆる聴力検査)

一般的に聴力検査というと、小さい音の聞こえ具合を調べる検査をイメージすると思います。健康診断を受けると、含まれている検査です。この検査は、正式には最小可聴閾値検査と言います。

健康診断の一部として検査する場合は、とても簡易な省略版になっていることがあります。また耳の病気がある時に耳鼻咽喉科へかかると、多くの場合、完全版の最小可聴閾値検査が行われます。

聴力検査について書いた記事があります。こちらも、ご覧ください。
もう難聴?聴力検査の結果を自分で読んでみよう|プロショップ大塚

この検査では難聴の有無と程度もしくは耳の健康状態を判断することが出来ます。しかし、この検査だけでは補聴器の効果を予想することは出来ません。補聴器の効果の予想には、先に紹介した言葉の聞き取り検査が必要になります。

補聴器の効果を調べるには、ご本人の体験が必要

補聴器の体験

専門家であれば、言葉の聞き取り検査によって、補聴器を使った場合の効果を予想することが出来ます。しかし、これはあくまで予想です。補聴器の効果をたしかめるには、ご本人による体験がもっとも確実です。

補聴器の効果があることと満足することは違う

補聴器の効果と、補聴器を使った生活への満足は、別の話です。
「耳の良かった若いころと、まったく同じにならなければ意味が無い」という考えもありますし、「今より、もう少し聞こえてくれれば、それだけでとても助かる」という考え方もあります。
ご本人が満足できるか確かめるには、検査だけでなく、ご本人による体験が、もっとも確実です。

補聴器を体験して、効果を確認する(聴力で判断しないこと)

補聴器を使うには、経済的なコスト、管理や取り扱いの手間、数回の検査、時には耳のリハビリなどの負担があります。補聴器を使った方が良い人は、コストや負担などのデメリットを超えて、より大きなメリットを享受できる人です。

補聴器のメリットの例

補聴器を使った場合の直接のメリットには、会話によるコミュニケーションの改善、家庭用テレビのセリフがハッキリわかること、電話の言葉が聞き取りやすくなること等です。

補聴器があると会話も楽

間接的なメリットとして(こちらの方が大切ですが)、聞き返すことが減らせる、認知症の発症予防、外出して人に会う自信、働き続けたい人には仕事を続けられること。
これらの様々な効果による楽しい生活が最大のメリットです。
仕事をする人

大切なのは本人の意思と体験

補聴器を使った場合の満足度は、ご本人の生活環境と、ご本人の困りごとの自覚によって大きく変わります。
例えば、仕事に就いていたり、話したい友人や家族がいれば、難聴を自覚して、何とか解決したいと考えるのが一般的です。この逆に、話し相手がおらず、人と会って話すことを好まない人は、難聴になっても本人はあまり困りません。

補聴器の専門家による聴力検査の結果で効果の予想が出来たとしても、まずは難聴と補聴器について、ご本人によく知っていただくことが良いと考えられています。

具体的には
1)聴力検査を受けて説明をしっかり聞いて、自分の耳の状態を理解しておくこと。
2)補聴器について、実物を見て、触って、どんなものか知っておくこと。
3)補聴器を試聴・体験して補聴器を使った生活について知っておくこと。
4)補聴器を使った状態で、効果を調べる検査を受けて、補聴器を使った時に「耳の良い人に、どのくらい近づけているか」を客観的な数字で知っておくこと。

などです。

上記の1~4は、当店を含む、優良で親切な専門店であれば、無料の体験サービスに含まれています。補聴器の体験まで進まなくても、聴力検査を受けて、補聴器について知っておくことが、将来のために有意義だと思います。

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私が書きました

この記事は大塚祥仁が書きました

大塚 祥仁
【認定補聴器技能者】

2006年から補聴器の仕事を始めました。もっとも確実に、よく聞こえる方法をご提供することが、私のミッションです。皆様によく聞こえる生活をお届けするため、毎日毎日、聴覚医学の論文を読み、デンマークやドイツの研究機関と連絡を取り、時には欧州へ勉強に行き、海外から研究者を招き勉強会を開催し、国内の社会人大学院へ通い修士号まで取ってしまいました。本Webページでは、補聴器、難聴、耳鳴りなどについて、確かな情報や最新の情報をお届けしていきます。ご相談の方は、お気軽にご連絡ください。

保有資格:認定補聴器技能者、医療機器販売管理者

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