補聴器の値段と選び方、自分で比較する3つのポイント
補聴器は値段によって、性能が大きく変わります。
補聴器の値段は4万円ほどから100万円以上まで、器種によって大きな価格差があります。当然、値段が高いほど高性能で、言葉を聞き取るための補助機能が強力になります。
補聴器への期待が大きい方(耳のいい人以上に聞こえたい等)や、難聴が重い方は高性能で高価格な補聴器が必要になります。逆に、あまり期待していない方(テレビだけ聞こえればいい等)と、軽い難聴の方は低価格の補聴器で十分な場合があります。
補聴器の値段は性能によって、大きく変わる
補聴器専門店で販売されている補聴器の値段は、もっとも安いもので40,000円程度から、最高額の高級品は両耳セット価格で百万円を超えるものまであります。補聴器は高額になると、何が変わるのでしょう?
値段の違いは性能の違いによるもの
近年の補聴器には、内部にコンピュータが入っています。
このコンピュータの性能が高いと、言葉だけを選んで大きくハッキリさせて、言葉以外の雑音は小さくする機能が強力になります。つまり高価格な補聴器は、言葉だけをハッキリ聞き取ることが出来るようになります。逆に低価格な補聴器では、言葉と言葉以外の雑音を分ける機能が弱くなり、雑音が入るようになります。
高価格な補聴器がすべての人に必要なわけではない
「雑音を抑える機能」が強力な高価格で高性能な補聴器は、たしかに快適です。しかし、すべての人に高価格な補聴器が必要なわけではありません。じつは高性能な補聴器が減らしてくれる雑音というのは、耳のいい人なら常に聞いている生活音なのです。
例えば、新聞をめくる紙の音、食事中に食器をテーブルに置いた音、冷蔵庫のドアが開けっぱなしのお知らせ音、エアコンのモーター音など、日々の生活の中で当たり前に存在している生活音です。
耳のいい人は、これらの生活音を常に聞いているので、あまり意識しません。しかし難聴の人は普段の生活の中で、これらの生活音が聞こえなくなって、忘れてしまっています。そのため、耳のいい人なら聞こえて当たり前の生活音が聞こえても、不愉快な雑音に感じてしまいます。
生活音を不愉快に感じる症状は、難聴になってから長い年数が経過しているほど起こりやすくなります。逆に難聴になって早めに補聴器を始めた方は、生活音を不愉快に感じることが少なくなります。つまり難聴になったら早めに補聴器を始めれば、お値打ちな補聴器でも、雑音を感じず快適によく聞こえる可能性が高いということです。
高性能な補聴器が、あまり必要でない方は下記のとおりです。
- 難聴を自覚して半年以内の方、難聴になって日が浅い方
- 難聴の程度が軽い方
この逆に、高性能で値段の高い補聴器が必要な方は
- 難聴になってから、年数が経過して「生活音」を忘れている方
- 難聴の程度が重い方
補聴器の値段は幅が広く、器種も数百種類あります。実際に補聴器を選ぶときには、高価格なもの、値段の安いもの、そして中くらいの価格のものも、すべて体験してみることをおすすめします。
実際に補聴器の体験をご希望の方は、ぜひプロショップ大塚までご相談ください。
補聴器の形による価格の違いは、2万円~4万円ほど
補聴器には、おもに4つの形状があります。装着する場所が、耳の上になるか、耳の穴の中になるかなど、どこに装着されているかによって分類されます。
補聴器の形状は4種類
4つの形状は、小型耳かけ型補聴器、標準サイズの小型耳かけ型補聴器、完全に見えない小型耳あな型補聴器、標準サイズの耳あな型補聴器に分かれます。
形状が変わると、見た目や取り扱い方法が変わります。小さい補聴器は目立ちにくくなりますが、取り扱いは少し細かくなります。大きな補聴器は取り扱いは簡単ですが、耳につけて外から見える場合があります。
耳あな型補聴器の価格はプラス2万円ほど
補聴器の形状による価格の違いを、補聴器メーカー、ワイデックスのカタログで見てみましょう。
上記のページには、色々な形の補聴器の写真が載っています。実はこのページに掲載されている補聴器は、中に入っているコンピュータはすべて同じものが入っており、性能はほとんど同じです。音質や雑音を抑える機能も、ほとんど同じです。しかし価格は、耳あな型が230,000円、耳かけ型が210,000円となっています。つまり形が変わることで、同じ性能でも20,000円程度の差が出るということです。
なお耳あな型補聴器が高くなっている理由は、お客様一人一人の耳の形に合わせて制作するオーダーメイド品になるためです。
実際に補聴器を選ぶ際には、20,000円の値段の違いと、見た目の目立たなさや取り扱いの簡単さなどを考慮して選んでいただくのが良いと思います。
メーカーによる違いは、価格よりも音質と難聴との相性
補聴器は、メーカーによって値段が大きく変わることはありません。高級ブランドや低価格ブランドというものが無いのです。ほとんどのメーカーが低価格品から最高級品まで製造・販売しています。しかしメーカーを変えると、大きく聞こえ方が変わってきます。補聴器メーカーは、それぞれ音質が異なり、それによって適合する人も変わってきます。
(ごく一部にニコン、オムロン、オンキョーなど、低価格な補聴器しか製造していないメーカーもあります。これらは家電メーカーや音響機器メーカーで、高性能な補聴器を作っていません)
補聴器メーカーによる音質の差と、よく聞こえる環境の違い
補聴器メーカーによって何が変わるのか、具体的な例をあげます。
例えば、言葉がハッキリすることに重きを置いているメーカーとして、ワイデックス、フォナック、バーナフォンなどがあげられます。これらメーカーの補聴器は、会議などで少し距離の離れた人の声を聞きたいときなど、小さい声や離れた人の言葉を聞く場面を得意としています。
逆に補聴器を着けても雑音が気になりにくい快適性を重視したメーカーとして、シーメンス、リオン(リオネット)、パナソニックなどがあげられます。これらメーカーの補聴器は、雑音を抑える機能に優れており、高齢の補聴器初心者にとっては、雑音の負担を減らしてくれる可能性が高いです。
値段の高い高性能な補聴器なら「いいとこどり」も可能だが・・・
高性能な補聴器になれば「いいとこどり」は出来ますが、必要のない過剰な機能が含まれていれば、値段が高くなってしまいます。補聴器のメーカーを選ぶ際には、年齢や補聴器を使った経験、難聴の程度、補聴器を使う環境を踏まえて、それにあったメーカーを選ぶことが大切です。
主要な補聴器メーカーは、およそ10社ほどあります。
【参考】2022年:補聴器メーカー各社の特徴と評判
どこの補聴器メーカーが良い・悪いというわけではなく、補聴器を使う方の耳の状態や生活環境によって、メーカー音質との相性が決まるというわけです。
補聴器を実際に買って満足度が高いのは、やはり2社以上の補聴器を体験した人
補聴器を買うときに、どんなお店へ相談すると満足できるのか調べたユニークなアンケート調査*があります。
補聴器を買える場所は、補聴器メーカーの資本が入った大規模チェーン店がメーカーごとにそれぞれあります。この他に独立系で複数メーカーの補聴器を取り扱っている小規模な専門店もあります。
補聴器に限らず、自動車やデジタル機器、腕時計、ブランド品などの高級な買い物をするとき、メーカー直営店の方が高品質なサービスが受けられそうなイメージがあるかと思います。
しかし補聴器に関しては、これが当てはまりませんでした。
2022年にイギリスの補聴器ユーザー2,192人を対象にしたアンケートの結果では、補聴器の快適さ、アフターケア、設備、スタッフの技術など、調査された8項目すべてにおいて独立系の補聴器店が最も高い評価を得ています。
独立系の評価が高い理由の一つとして、補聴器メーカーの資本が入ったお店は、基本的には自社製品しか扱っていないこと。独立系の補聴器店は複数のメーカーを取り扱っていることが紹介されています。
補聴器を買う前に、2社以上の製品を体験しましょう
補聴器を選ぶときには、2社以上の補聴器メーカーを体験するのがおすすめです。私たち、補聴器専門店プロショップ大塚では、すべての難聴と生活環境に対応できるよう、大手補聴器メーカー6社の製品、250器種以上を試聴用にご用意しています。すべて無料で試聴・体験でき、最長三か月間のレンタルが可能です。補聴器を選ぶ前に、メーカーによる音質の違いをぜひ聞き比べてください。
同じ値段の補聴器でも、調整によって聞こえ方は大きく変わる
まったく同じ補聴器でも、どこの誰に調整してもらうかによって、聞こえ方は大きく変わります。
専門の病院で調整してもらって、よく聞こえる場合がある
難聴の治療と対策を得意とする済生会宇都宮病院の補聴器外来では、他店で購入した補聴器の相談も受けつけています。宇都宮病院が公開しているデータによると「買った補聴器が役に立たない」と、2年間で136人が相談に来ており、そのうち135人(なんと99パーセント!)の補聴器は、不適切な調整でをされており、言葉がうまく聞き取れない状態だったそうです。
この相談者の方々は、医師や言語聴覚士または認定補聴器技能者などによる補聴器の再調整または修理を受けました。補聴器を買い替えることなく、よく聞こえるようになった方は、50パーセントを超えるそうです。(なお残りの方々は、補聴器の機械そのものが聴力に合っていないため調整しても効果が無かった例です)
補聴器の調整・フィッティングとは?
せっかく高級な補聴器を購入しても、調整が上手くいっていなければよく聞こえるようにはなりません。
要望に合った補聴器を選ぶことと合わせて、適切に補聴器を調整してくれるお店選びも大切です。
補聴器の調整には、大きく分けて3つの技術が必要です。
①聴力測定の結果に合わせた、音量と音質の調整。
詳しくはこちら
鼓膜面に適切な音を届けるための実耳測定を用いた補聴器の音の調整
②耳の形状と着け心地を考慮した耳せんの選定もしくは制作。
詳しくはこちら
耳の3D形状撮影装置オトスキャン(Otoscan)を用いたオーダーメイドの耳せんの制作
③よく聞こえているかどうか、効果の確認テスト。
詳しくはこちら
補聴器を着けた状態で、どれくらい言葉の聞き取りが改善しているかを客観的に調べる語音明瞭度測定
先に紹介した書籍によると、補聴器の調整が上手くいっていないケースの多くは、耳せんの選定や制作が上手くできていないことにあるそうです。
ここで紹介した3つの記事は、補聴器ではなく、補聴器を買うお店を選ぶときの参考にして下さい。
よく聞こえる理由は聴覚リハビリ
専門の病院や私たち補聴器専門店の調整サービスで、よく聞こえるようになる理由は、測定や調整技術など数多くありますが、もう一つ聴覚リハビリという要素があります。
お年とともに少しずつ難聴が進んだ方の場合、先に紹介した通り「生活音が聞こえる」ということを忘れてしまっています。生活音を忘れてしまった方が、よく聞こえる生活を取り戻し、補聴器を使いこなすために必要なのが聴覚リハビリです。
これは補聴器の音量を、最初はわざと小さめの音に設定し、補聴器を毎日5~10時間程度使っていただき、週一回程度のペースで少しずつ音量を上げていくリハビリです。当社のお客様の場合、お店に通っていただく期間は、およそ一か月ほどで、回数は5回程度の方が多いです。
なお、この聴覚リハビリを体験したお客様の声として「最初、体験したときは高い補聴器でないと着けていられなかったけど、最近(聴覚リハビリ終了後)は安い補聴器でよく聞こえるよ。大塚さん、ありがとう!」と言っていただくことが、よくあります。聴覚リハビリを経験したあとに、お値打ちな補聴器を購入して、よく聞こえるようになった方は実際にたくさんいらっしゃいます。
補聴器を買う前に、どこに相談したらいいの?
ここまで、補聴器の種類や注意点、値段などについてご説明してきました。実際に補聴器を買う前に、誰かに相談をしたい場合もあるでしょう。
補聴器の購入を検討する方は、耳鼻科を受診して、耳の病気などがないか診断していただくことをおすすめします。中耳炎や過度な耳垢の詰まりなどによって難聴になっている場合、治療によって聴力が改善できる場合があります。
「補聴器適合判定医」もしくは「補聴器相談医」という資格をもっている耳鼻科医は補聴器について詳しい知識をお持ちです。補聴器についての相談を目的として受診される場合、有資格者の先生に相談されることをおすすめします。
私たちプロショップ大塚では、他店で購入された補聴器の相談・調整を承っています。主要な補聴器メーカーの製品であれば、調整や修理も可能です。他店で買った補聴器がよく聞こえず、ガッカリしているようなことがあれば、お気軽にご相談ください。
なお料金は、相談、聴力の測定、補聴器の点検までは無料。調整については片耳、両耳どちらでも、一回につき5,500円(税込)で、できる限りのサポートを行っています。
安い補聴器で、よく聞こえる人と、よく聞こえない人の違い
軽い難聴の方は、安い補聴器で聴覚リハビリもせず、簡単によく聞こえる場合があります。軽い難聴の段階で、早めに補聴器を使い始めた人は、お年とともに聴力が低下しても、お値打ちな補聴器でよく聞こえる場合があります。
補聴器初心者は聴力と環境で、必要な性能と価格が変わる
補聴器は、耳の遠くなった難聴の方を、耳のいい人に近づける道具です。重い難聴の場合、よく聞こえるようにするのは大変ですが、軽い難聴の方であれば、早く、簡単、お値打ちに聞こえを改善できることがあります。
聴力の他に、もう一つ大切なこととして、どんな場面でよく聞こえるようになりたいかという問題があります。にぎやかなレストランや騒がしい居酒屋など、耳のいい人でも言葉を聞き取ることが難しい場面で、補聴器を使ってよく聞こえるようにするのは、やはり難しいことです。
まとめると、安い補聴器で必要十分によく聞こえる人というのは、聴力は軽度難聴または中程度までの難聴で、静かな環境で生活している方です。
軽い難聴 | 重い難聴 | |
---|---|---|
ちょっと聞こえればいい | 〇 お値打ちな 補聴器でOK |
〇 高機能な 補聴器が オススメ |
会議などでしっかり聞きたい | 〇 高機能な 補聴器が オススメ |
× お値打ちな 補聴器では 不可能 |
安い補聴器で、よく聞こえる人と、よく聞こえない人の違い
軽い難聴の段階で、補聴器を早めに始めると、長期的に安い補聴器でよく聞こえる可能性が高まります。(※すべての方が当てはまるわけではありません)
お年とともに聞こえにくくなる加齢性難聴の場合、軽い難聴のうちから補聴器を始めている方は、2台目、3台目と買い替える際にもお値打ちな補聴器で、十分によく聞こえる場合があるのです。通常、お年とともに難聴は進みますから、買い替えるころには中程度の難聴や高度な難聴と進行しているはずなのですが、ちょっと不思議ですよね。これはよく聞こえる状態を継続的に維持していることが関係しているようです。
耳の健康も問題が大きくなってから対策するより、聞こえの困りが小さなうちに、早くから対策しておいた方が経済的な負担は小さく出来る傾向があります。
軽い難聴が始まった時に放っておいたり、聞こえないことを我慢してしまうと、どうなるのでしょうか。加齢によって難聴が進行して、何も対策しないまま中程度難聴や高度な難聴になってしまうと、安い補聴器で聞こえを改善するのは、難しくなってくるでしょう。
急いで補聴器を始める必要はありませんが、実際に補聴器を選ぶときには、その時点でのご自身の状態や困りごと、どうしたいかというご要望によって、最適な補聴器は変わってきます。
補聴器を始めるタイミングも、値段と選び方に関係する大切な要素になってきます。
補聴器を始めるタイミングについての記事を書きました。
内部リンク:補聴器を買うべき?買わないべき?補聴器を始めるタイミングについて
あなたにとって良く聞こえて、お値打ちな補聴器の選び方
補聴器を実際に選ぶ際、もっともお値打ちで、よく聞こえて間違いのない選び方をご紹介します。ポイントは、聴覚リハビリ、メーカー選び、補聴器の価格と効果、この3点です。
なお、ご紹介する補聴器の選び方は、私たちの提供する「補聴器の三か月無料試聴サービス」のおすすめ利用方法でもあります。
最初の一ヶ月は聴覚リハビリ
補聴器をレンタルして、最初の一か月は、聴覚リハビリを行います。聴力測定の結果に合わせて、少し小さめの音量にした補聴器を、無理のない範囲で、毎日使っていただきます。週に一回のペースで、少しずつ音量を上げていき、四週間後に初めてよく聞こえる音量にします。
この手順を踏むことで、生活音を忘れてしまった方にも負担なく、よく聞こえるようになります。
二ヵ月目はメーカー比較
二ヵ月目は、メーカーの音質比較を行います。先に書いた通り、補聴器は値段の高い安いよりも、メーカーと耳の相性がとても大切です。この段階では、すでに一ヶ月程、ご本人が補聴器を経験しているので、補聴器の音質の違いが自分でしっかり分かります。
一週間に一つの補聴器メーカーをお試しいただき、少なくても2社の補聴器を体験して、ご自分で比較していただくのが良いでしょう。ご興味のある方は4社以上の補聴器を体験する方もいます。
ご自分で体験していただき、メーカーの違いが自分で分かったうえで選んでいただきます。
三ヵ月目、最後に値段と聞こえの比較
最後に「補聴器の値段」と「聞こえの効果」を比較して、ご自分で選びます。
補聴器は4万円程度から最高100万円以上のものまで、価格の幅が広いです。安い補聴器と高い補聴器の聞こえや効果の違いが、ご自分で感じられなかったのであれば、お値打ちな補聴器で良いでしょう。しかし聞こえや効果の違いを感じた場合は、その効果が補聴器の値段に見合うのか、よく考えましょう。
「補聴器の値段」と「聞こえの効果」の判断は、ご本人が自身の体験をもとに判断していただくのが、一番確実で、もっとも納得できる選び方になります。
私たちの仕事は「予算内で一番よく聞こえる」「違いが分かるお手伝い」
私たち補聴器専門店プロショップ大塚では「ご予算の中で一番よく聞こえる補聴器のご提供」と同時に「ご本人が納得できる、聞こえの違いが分かるお手伝い」の両方を目指しています。
ご予算の範囲で一番よく聞こえて、さらにお値打ちな補聴器を選びたい方は、ぜひプロショップ大塚の「補聴器3ヵ月無料お試しサービス」をご利用ください。なお、ご相談や聴力測定、補聴器の体験は、すべて無料です。ご相談だけの方もご遠慮なく、お問い合わせください。
参考文献
*最高の補聴器プロバイダー|https://www.which.co.uk/reviews/hearing-aid-providers/article/best-hearing-aid-providers/best-hearing-aid-providers-overview-a0bwU2e7Kzyu(2022年12月27日最終閲覧、有料記事)